やっとつかまえた
「イかれてる」
君が声を震わせる。
怯えた目に映るのは、恍惚とした表情の僕。
毒の針のような、どす黒く鋭利な言葉を、呼吸が出来ないくらいに浴びせられてもなお、君の存在の全てが、僕には蜜のように甘い。
変わらず罵倒を続ける君に、蛇のようにゆっくりと近づいて囁くのだ。
「愛してる」
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