パトリックの戦い2
◆
その
とはいえ、
カラス――ルーは
自分を探しているのだと思い、ダイアンは手を振って
「お
「何かあったの?」
「岩の
「えっ!? ジェネラルがいるから大丈夫なんじゃなかったの?」
「そう言っているのを
ダイアンが「ああ、そう……」と
「ウォルターは?」
「あの
ダイアンが心配そうに考え込む。
「そんなに気になるなら、もう一度様子を見に行ってきてやるよ。あいつは要注意人物だからな」
「そういう意味じゃなくて……」
「いつでもここから逃げられるよう、お嬢ちゃんも
「気をつけてねー!」
◆
スプーが乗り
しかし、すでにおびただしい数のゴーレムが
「こちらです」
「こいつです」
「おい、おとなしくしろ!」
取り押さえられてから十分近く
「見てください。こいつとそこの
クレアとアイコンタクトをかわしたコートニーが、
『能力:
「どうだった?」
「ゾンビです。あと、『
「じゃあ、こっちが
次に、コートニーが死体の
「向こうは
いわゆる貴族型ゾンビとは、スプーら『エーテルの
クレアと行動を共にしているスコットは、最上階の部屋がせまいため、下の階で
またもや敵にしてやられた。
ふと窓の外へ目を戻すと、魔導士の女が中央通りを一人でうろついていた。ビクビクとゴーレムを
「あいつ、あんなところで何やってんだ」
それは明らかにケイトだった。レイヴン城を出たケイトは、どこかの
「ちょっと外に出てくるって、クレアに伝えておいてくれ」
スコットは居ても立ってもいられず、近くの魔導士に
◆
「レイヴンズヒルを
「その場合、
「やはり、
「それなら、サウスポートか」
城下で命をとして戦う部隊の存在を考えれば、
けれど、パトリックも他人のことを言える
「一つ
ふいに
「ああ……。何だね、
「
「『
「それで、本当に敵は引き下がるのか。連中の目的が『
「そもそも、連中はなぜ『
パトリックの意見はひどく
「つまるところ、彼らの目的は
その時、ふいに
しばらくして、守衛の魔導士が顔をのぞかせる。
「……どうした?」
「いえ、扉が開いたので誰かが出ていらっしゃるのかと……」
「……?」
パトリックは敵の能力者だと
「この国を自由に探し回るだけではダメなのか」
「それは
「待ちたまえ。まるで巫女を
「『
パトリックの
「『
「この国にかけられた『
「
「完全に解けるかはわかりませんが、〈外の世界〉へ持ち出されれば、
穴ぐらにこもっているから、何かを隠し持っていると、痛くもない腹を探られるのです。〈外の世界〉との自由な
「〈外の世界〉には
「〈
「しかしだな、
「そうです。もはや、天地の反転は我々を守る
「学長の意見はもっともだ。
「……ございます」
パトリックはできればその話をしたくなかった。
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