大門決壊
◆
対ゴーレム戦の
ジェネラルはこれまで作戦の
「俺達だけで、やれるだけのことをしよう」
敵が
「
ふいに近くで声が上がり、メンバー全員の目が
メンバーは
「まだ指示を出していないぞ」
「おい! まだ内門を上げるな!」
やがて、指示役の姿が窓のそばから消えた。
内門の昇降は城壁塔の
「助けてくれ! 敵だ!」
階段をかけ上がった指示役が、
室内に他の
助けを呼んだ男がソっとドアを閉め、かんぬきをかけた。さらに、近くの
「……何をしているんだ?」
助けを呼んだ男は
「それより、そいつの顔を確認してくれないか?」
相手の様子をあやしみながらも、指示役は倒れていた男の体をひっくり返した。その顔を見た
あろうことか、倒れていた男と助けを呼んだ男は、ウリ二つの顔をしていた。
ひとしきりしめ上げた後、流れるような動きで、
(人間などもろいものだな)
スプーは
その時、ドカドカと階段をかけ上がる音が聞こえてきた。
「何をしているんだ! 早く内門を下ろせ!」
(二人も手にかけたのだから、もう
スプーはドアを
しかし、スプーにあせりの色は見えない。なぜなら、今朝乗りかえたばかりの使い
スプーの本体が『器』の口から、のそのそとはい出た。そして、黒いマリモのような本体から
銃眼から外へ出ると、触手をさらにのばし、それを
そこから
「大門を
中央通りを走り去る魔導士が
◆
ジェネラルは
また、『防壁』は
移動に
戦法を
ジェネラルがたった一つ見つけた
しかし、
(戦いを楽しんでいるのは向こうも同じか)
そう思いながらも、
そこで、やむなく
しかし、『風』を組み合わせてイレギュラーな動きを
しまいにはそれがあだとなり、相手の『
そして、大門の
このまま
(何か、たくらんでいるな)
ジェネラルの最後の賭け――『防壁』を突きやぶった『氷柱』が
かん
「負けるわけがないんだ。ゆりかごでまどろんでいただけのお前には」
ジェネラルの
「
中央広場に大声がひびき
声の主は
「俺にかまうな!」
ジェネラルの最後の
ジェネラルを巻き込むことだけではない。同じ〈
けれど、
「こいつは借りて行くぞ」
すぐ後ろで、忘れもしない
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