パトリックの戦い1
前日に
せわしない様子で廊下に
「まだクラーク
「……全員そろうことが、それほど重要なことでしょうか」
顔をそらしたパトリックが、当てこするようにボソッと言った。
「申しわけありません。審議会の
国家の
その時、
パトリックはケイトの父親――バンクス卿と
バンクス卿は〈
ユニバーシティのメンバーは
『昔は
以前、バンクス卿が
◆
この国が『
それは『転覆』後も
重要な
彼女は
以前から他人とのコミュニケーションが
もはや、魔法の実力はユニバーシティのレベルに
パトリックは一度、アカデミーに
◆
今日、ケイトをここへ連れて来たのも父親のバンクス卿だ。
『ゾンビにすらおびえるお前が、岩の
『だったら、ロクに魔法が使えなくなった私を、なぜユニバーシティに入れたんですか? どうして
自分の娘を守りたい、戦場へ送り出したくない。そんな父親の思いを、ケイトは理解していた。
しかし、父親はユニバーシティへの加盟を
『この
『この部屋へ
バンクス卿が怒りにまかせて、ケイトを室内に向けて突き飛ばす。
『ツベコベ言わずに、この部屋にいろ。いいな、この部屋を絶対に出るんじゃないぞ!』
◆
ケイトはここにいる
「あなたはどうしたいのですか?」
「もちろん、戦うのは
「たとえ生き残れたとしても、私、きっと
「
何も言い返せないことに、ケイトはくやしさを覚えた。
「私もあなたと同じ
顔を上げたケイトが
「私は五年前の事件に深く
あの時、自身の意見を
「
先ほどの役人が廊下の先から呼びかけてきた。
「私もこれから戦ってきます。
「岩の巨人が怖くなくなる『
「いえ……、大丈夫です」
ほほ
パトリックは
パトリックの戦い――それは『巫女』という
いや、異をとなえるといった
パトリックは
要求を通すためには
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