決戦前夜
◆(三人称)
さらなる
「ストロングホールドに出現した岩の
「敵の
レイヴンズヒルには
ウォルター達に遅れること二日。
「〈
百体以上のゴーレムが総攻撃に投入されるのは間違いない。その対応をめぐって、
「ジェネラル。
「百体を同時に相手取るなら、ひいき目に見ても
あと、ストロングホールドで
「水に
「しかし、それができるのか? 敵は我々の
すでにジェネラルは
「岩の巨人は
レイヴンズヒルの
ただ、会議に出席していたパトリックは
パトリックの頭には、この
◆
その二日後、会議中に
「岩の巨人が現れました! その数は百以上!
「ストロングホールドは無事なのか!?」
「いえ、ストロングホールドから、まだそういった報告は入っておりません」
「
「
ひとまず、パトリックは胸をなで下ろす。ゴーレム相手に〈
さらに、レイヴンズヒルへの
西部の街道からは西地区へ入ることもできるが、街道に出て数百メートルの場所に幅十メートルほどの
そこにかかる
大門の前にかかる
東南地区の門は
もとより敵の攻撃が一か所に集中するのは持ってこいの状況。あえて敵を引き込むように、大門で
◆
敵の総攻撃を
『
パトリックは
〈止り木〉の頂上――
ジェネラルが『
おとろえを知らない
ジェネラル達は宝珠と
「どうやら、台座と
パトリックが宝珠に歩み寄っていき、コートニーもそれに続いた。そばにしゃがみ込んで確認すると、宝珠は台座にうめ込まれ、すき
立ち上がったパトリックは軽くため息をついた後、もの言いたげに
あの日の
「この場から動かすのは無理でしょう」
「そうですね」
ジェネラルが
「住民の命を
「口に出すのも
パトリックがコートニーに話を向けたのは〈止り木〉を下りた後だった。
「何か、わかりましたか?」
コートニーは「ええ……」と答えた後、しばらく口ごもった。
「『能力を
「〈
それははるか昔から
そのため、驚きはほとんどなかった。ただ、それだけではない。コートニーの表情がそう言っていた。
「続きがあるのですね?」
「はい……。その下に『
パトリックは息をのんで、言葉が継がれるのを待った。だが、コートニーの口は重い。はやる気持ちを
「……誰から誰にですか?」
「巫女から――トリックスターに」
それも予想の
この国にかけられた『転覆の
「ウォルターにはこのことを
コートニーは
◆
ゴーレムの
レイヴン城の
「東南地区の住民は
「食料と
ウォルターは
列からはずれた二人は自然と手を取り合った。表情に
「気をつけてね」
不安げに言ったダイアンの両手を、ウォルターがつつみ込むようにそっとにぎる。以前ウォルターがプレゼントしたブローチが、ダイアンの胸元に輝いていた。
「大丈夫。きっと守る――この街はきっと守るから」
ウォルターは
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます