ゴーレムの襲撃(前)
◆(三人称)
けれど、屋敷を管理する
スプーは
屋敷内をくまなく捜索しても、〈
「やはり、〈
「そうだな」
◆
スプーとネクロは一週間ほどで〈樹海〉
その途中、たまたま
すでに自身の屋敷は
(これ以上〈樹海〉を探られてはマズい。どうにかして、手を引かせなければ)
ローメーカー
〈樹海〉の
「ネクロ。すぐに動かせるのが、近くに一体置いてあっただろ」
「あのキースとかいう
キースは魔導士
「ああ。それを使って
◆
その日、ネイサンとスコット――〈
「何かあったのか?」
「岩のかたまりみたいな
「岩のかたまり……?」
「急げ、巨人が
息を切らしながら入ってきた魔導士が告げると、
「来ました! 巨人です!」
他の魔導士達と
まさしく岩の巨人が、肩を怒らせながら、通りの中央を
「何だアレ……」
「
ネイサンが五年前に
完全な
仲間の
きっとやつらが近くにいる。そう思いながらも、まずは目の前の巨人に集中しようと自身をいましめ、通りの向かい側にいた魔導士に大声で呼びかけた。
「ジェネラルはどうしてる!」
「今日中に
「〈
身をかがめた魔導士が
ゴーレムはビクッと
「ダメです! 効果ありません!」
「見かけ倒しじゃないな。
〈泥人形〉は『電撃』を受ければ、しばらく
「あまり足は速くないですね」
「いや、
ゴーレムの目標は定まらない。激しく動く人間に注意をひかれるが、
その時、よそ見をしていたゴーレムの
それを認めたゴーレムが
ただ、ゴーレムはあきらめない。自身の体より小さな
「イマイチ、行動パターンがつかめないな。あやつっているやつがいるのか?」
「それにしてはマヌケですよね」
「目的は何だと思う? ただ、暴れたいだけか?」
「あれ、ほうっておいていいんですか?」
スコットが扉の周辺をガンガンと
見かねた別の魔導士から『
「俺達ものん
「やってもいいですけど、何をするんですか?」
「
「わかりました。けど、ブランクが長いんだから、
「
ネイサンが『氷柱』の
まず、スコットは弱い『かまいたち』で敵の注意を引いた。
「くそっ、
「もう十分だ! どけ、スコット!」
ネイサンが自身と
『氷柱』は
ただ、ゴーレムには攻撃をよける
「よし、全く
「チーフ、さっさと逃げましょう!」
ゴーレムが進撃を再開し、先ほどまでいた路地に二人は逃げ込んだ。数メートルの距離までせまっていたため、ゴーレムは
「
「
スコットが「チーフ、こっちです!」とさらに細い路地へ折れたが、タイミングを
スピード
スコットは先に路地をぬけて通りに出た。そして、ふいに遠くで上がった声を天にも
「ジェネラルが戻って来たぞー!」
「ジェネラル! 大変……あー、もう来てる!」
振り向いたスコットの視界に、ネイサンと、巨体をゆらすゴーレムが飛び込む。再びジェネラルに目を戻すと、
「ジェネラル! 後ろのアレをどうにかしてくれ!」
「ネイサン、脇にそれろ!」
それを
『ゴン』とにぶい音をかなでたゴーレムは、二メートル近く
ジェネラルの
その時、手元側からまたたく間に『水竜』が
そして、ゴーレムは
「いったん
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