第9話 迎えに来ましたお姫様
俺だけじゃない、皆にだ。
浮ついた声や甘ったるい声なんかじゃなくて、落ち着いた声はとても気持ちがいい。
優しくて、笑顔が可愛い
今は彼女は戦っている。俺は踏み込めない
けど、泣いている彼女を見て見ぬふりはできなかった。
「
だからこうやって話しかけた
驚く顔にほんの少しの加虐心
やっぱり羽純は優しい。
勝手に泣いただけと言いクラス一の美少女(笑)を庇う
尊い自己犠牲だと内心笑いたくもあるが、彼女に嫌われたくはない。
こんな黒い感情は
まぁいい、好都合だ。俺は決めた。
彼女に告白すると
「どうして、あんなことを言ったんですか?」
「…だから、」
「え?」
「好きなら守り抜くのが、男だろ…」
「俺は
「守り抜くとか言って遅くなってごめん」
「あの、えっ」
「どうも、貴方を迎えに来ましたお姫様」
柄では無いけど膝を立てて恭しく、従者のように俺は
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