第7話 よく分からないドキドキ

私は、いつも通り退屈な授業の合間に校舎の窓から海を眺めるのが好きだ。

海風と太陽に照らされキラキラと輝く海を見ると落ち着くことが出来るから


そしてあの日もいつも通りに、海を見つめていた。地味な私のことを誰も見てないと思っていたから。

なのに…なのに、私が小さく歌っていたら生田いくたくん(名前を言うのもなんだか恥ずかしい)が私の歌に合わせてくるとは思わなかった!!不覚だった

 「…(クラス一のイケメンがそんなことってある!!?)」

 

驚いた。本当に驚いたのだ。

そしてそれから、彼生田いくたくんのことがなんだか気になって仕方がない。

 海を見ていた時とは違う、このよくわからないドキドキはいったいなんなのだ

私はその彼と会話した余韻をかみ締めていた。だって私は引っ込み思案であまり人と話したことがなかった。

普通に話しかけてきてくれたその事が嬉しかったのだ。


生田いくたくんに話し掛けられたことを思いだしながら学校帰る準備をしていたら「ねぇ、あなた、生田いくたくんとどういう関係なの?」

 「まさか生田いくたくんに色目でも使ったわけ??」

そう、突然話しかけられた。

生田いくたくんに話し掛けられたことを思い出していただけなのに、私はどうしてこうなるんだろう


「え??」

地味女な私I羽純繭はすみまゆに危機到来です

授業後の教室、私はクラス一の美少女に睨まれています。




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