『空欄』

ぽっかり空いた空欄の闇。

誰もが答えが欲しいなんて。

藻掻いて答えを探して。

何時か答えが見付かりますように。

ッて天使みたいな顔の悪魔に祈ってさ。

ねぇ気付いてる?

答えなんかある訳ないだろ。

ッて叫ぶ自分の声に。

気付かなくて良いよ。

なんて戯れ言は言わないさ。

自分で探して見付からないのは不確かな調べを刻むだけ。

歪な答えを見付けて。

嬉しそうに笑う君を見た所で。

偽りの僕は笑うだけだろうから。

いい加減答え探しを止めたいよ。

愚痴ったって何も変わりやしない。

気付いてるくせに言わない君は臆病者さ。

なーんて一番の臆病者は僕で。

さぁどうぞ。

蔑みたいなら僕を蔑んで下さい。

僕も君に軽蔑を送りましょう。

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