第5話 聖魔の戦い2

 ◇◇◇


 「よく聞け。聖少女と聖石を手にするためには、まずあの怨霊共を排除せねばならん。それは解るな?」


 ミス・仮面の問い掛けに、無言で肯く六名の魔術師たち。


 「そのためにこの地の地形効果を無効化させる必要がある。あの異常なまでの怨霊の数は、地脈を操作して可能にしたのだろう」


 ならば、それをどうやって実行する?


 魔術師たちがミス・仮面に問いたいことは、まさにその方法である。


 「私は、この地全体を急速練成することで、地形破壊を成すと同時に、金色の巨神を生み出す。これがその術式回路だ」


 そう言って仮面を取った女性魔術師は、胸の前に差し出した両手の上に、剣鎧金色夜叉の術式回路を展開した。


 「これが! この中央部分の陰陽炉って言うのが主機関部なのか?」


 「…この回路を一見すると、月と日(陰陽)属性を中心とした複合術式のようだが…たった一人の術者で操作しきれるのか?」


 「見て★! ここにオートでの操作術式が編み込んであるわ! それでできる限り操作の簡略化が成されているのよ★!」


 「何だかよく分からないけど、凄いんじゃなーい!」


 皆、魔術師だけあって、初めて見る大規模術式回路に興奮していた。色めき立って各回路にどんな術式が編み込まれているか解析しようと、食い入るように三次元術式回路を見詰めだす。


 「お前たちの見立て通りだ。この術式は一人では扱い切れん。金色夜叉の躯体を維持するためには、魔術師の男女が陰陽炉の混成主機関となり、操縦に一人、火器管制に一人、魔力の配分にも一人必要だ」


 「え? それってつまり…」


 「不動、ブラック・ホールド、火器管制と魔力配分を頼む。スペカ、アート、お前たちは陰陽炉の役目を果たしてもらう」


 「えええ★? それって危険はないの…★」


 「ちょっと怖いんじゃなーい!」


 陰陽炉に指名された若い魔術師二人が、ちょっと待ってと不満を漏らした。まさか魔術師自体が術式の主要機関となるとまでは、考えが及んでいなかったのだ。


 「安心しろ。お前たちを使い潰す気はない。陰陽炉こそが金色夜叉の術式で最も安全な場所なのだ。むしろ危険なのは…術式を行使するまでの時間を稼ぐ、囮役になってもらう二人だ」


 そう言って、ミス・仮面が見詰めたのは、木(風)属性の魔術師バッハ・ロウマンと、金属性の魔術剣士マイティ・スプリングであった。

 ミス・仮面に見詰め二人の魔術師と言えば、不敵に口角を上げる。 


 「ふ…元々我等はジョイント・フェイバリットで中央突破を画策していたところだ! 囮役に不満はない!」


 「この俺も、再びあの聖少女とは雌雄を決する心算だった。不満はない!」


 にやりと笑う悪魔二人。


 元々、この二人は悪魔六芒星七人衆の先陣。切り込み役なのである。普段の役目の延長に、不満を抱く理由もない。


 「つまり、俺たちはいつも通りで良い訳だな」


 「不動、ブラックよ、不慣れな作業なれど、嫌がらずやって見せろよ!」


 「ぐはははは! こうなったら乗り掛かった舟よ。この不動、新たな役目を見事果たして見せようぞ!」


 「ああ。この危機を乗り切る代案は俺にはない。良かろう。このブラック・ホールド、ミス・仮面の策に全賭けでbetしよう!」


 …ヒューウ…ヒュウウウウウウウウウウウウウウ………


 「ならば後は頼むぞ!」


 「征くぞ! バッハ!」


 囮の役を果たすべく本隊から離れ、風の術式で身を包み出撃する悪魔の勇士、バッハ・ロウマンとマイティ・スプリングであった。


 ◇◇◇


 (こちらの思惑通り、二手に分かれたか…セオリー通り各個撃破…いや、だが欺瞞の可能性もある…ここは慎重を期すとしよう)


 望む形で突出してきた魔術師二人を捉えて、MASAKADO公&MITIZANE公スタイルの斬夢が籠手にデッキを装着した。そして、五枚のカードを引き抜き、サイバー怨霊デッキを構築する。


 「再び俺のターン! 手札からサイバー怨霊SUTOKU天皇を発動! さらに呪詛テキスト音読リード!」


 斬夢はきらりと両眼を煌めかせ、怨霊をさらに強化する術式カードを発動。同世代の少年達が夢中になったカードゲームのヒーローのように、強化テキストを読み上げていく。

 まずは慎重さに慎重さを重ね、怨霊を強化する術式の行使だ。


 「…秋津洲の…大魔縁へと…我が身なし、皇取りて、民とし、民をば、皇となさしめん! この経を魔道に回向えこうす! 我、SUTOKU天皇の勅命にて、ここにリバース怨霊幕府を開府せん!」


 だが、子供向けゲームの真似ではと、馬鹿にすることなかれ。


 繊細かつ緻密に編み上げた術式を、カードゲーム方式に落とし込むことによって、斬夢はモチベーションアップと儀式魔術の簡略化を両立したのだ。


 この一連のカードゲーム世代が慣れ親しんだテンプレの動作自体が、画期的と言って良いほど簡略化された儀式魔術なのである。


 「各々方、陣形を鶴翼に! 騎馬隊は突撃準備!」


 逆怨霊幕府の征夷大将軍となった斬夢は、今や時の為政者たちよって滅ぼされ、志ならずも怨霊となり果てた武者たちに、将軍として支持を出す立場だ。

 悲劇の皇の勅命と、新たな主君を得た怨霊武者たちは、バフ効果を得てパワーアップを果たし、大人しくその指示に従った。


 この戦場で生前に穢された武士の誇りを取り戻し、日の本の国の防人としての使命を果たすために。

 

 「聖少女の如意宝を奪わんとする夷狄に火雷の矢の威力、存分に見せ付けようぞ!」


 ぅおお…ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお………


 「名執隊は中央! 比企隊、和田隊は両翼! 獲物を十分に引き付けよ! 三浦隊、城隊、梶原隊は迂回して敵本隊へと迎え! 完全に彼奴等を分断するのだ!」


 斬夢は唸り声を上げる怨霊武者たちにそう指示を出すと、大軍は気焔を吐き動き出す。

 火雷のエンチャント済み矢束を背負う怨霊武者隊は、将棋の駒の如く整然と前面に展開。

 一方、長物を振りかざす騎馬隊は、バッハ・ロウマンとマイティ・スプリングを孤立させるため、ミス・仮面たちへと突撃を開始する。


 数の有利を頼んでの各個撃破。大将である自分は危険を冒さずに待機。万全を期した当初の予定通りの戦法である。


 早速、バッハ、マイティを迎え撃つ斬夢直衛の怨霊各隊は、その指示通りに鶴翼の陣の中央、両翼を担い、正面、両翼から十字砲火を浴びせる体勢を整える。


 高威力の火力と数の暴力で敵を殲滅する戦術の常道、火力優勢ドクトリンによって、突出してきた敵を各個に撃破する作戦なのである。


 …キリリリリ!


 轡を並べた怨霊武者たちは一斉に火雷の矢を並寸の和弓に番え、バッハ・ロウマンとマイティ・スプリングの未来位置へと狙いを定める。


 斬夢の指示があり次第、一斉に発射できる態勢が整った。


 一方、前衛と囮役を担っていたアムル率いる部隊は陣中央部に下げ、バッハ、マイティを誘導させる射線上に誘き出す。


 (引き付けるぞ。距離…1200…1100…1000…900…今!)


 「射よ! 然る後に後退!」


 タンッ! タンッ! タンッ!  


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ! タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ! タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 一斉に引き絞られた和弓から、火雷の矢が放たれる! 


 天狗由来の術式で強化された火雷の矢は、最大射程、有効射程共に、通常の和弓のそれを遥かに上回る。

 その火雷の矢が矢衾となって、バッハ、マイティを襲う!


 「これしきっ! 鳴り響け俺のパトス! ミキシング・ハリケーン!」


 「なんのおっ! スプリング・カウンター!」


 だが、魔術師二人は怯まない!


 バッハが螺旋状に風を操り、マイティが反発式バネ紋章の盾を前方に翳して、矢衾へと自ら突入していく!


 風の術法を最大活用して大空を逃げ回っても、すべての矢を躱すのは不可能だ。ならば敢えて矢衾へと突入し、最小限の被害で一点突破を計るとしよう!


 「うおおおおお!」


 「つおおおおおお!」


 そして…風の術式とバネ紋章の反射光によって、見事に怨霊軍本陣から放たれた矢衾の第一射を突破!


 (おおっ! 何たる胆力! 何たる技の冴え! 流石はアムルのお嬢ちゃんを一度は圧倒しただけはある! 力尽くでこちらに接近し、白兵戦を狙うか!)


 「敵ながら天晴!」


 その有様を目撃し、思わず斬夢も感嘆の声を上げる!


 (だが…こちらがその思惑に乗ってやる理由などない! よもや卑怯とは思うまいな!)


 「全軍、陣形を維持しつつ後退。第二射準備!」


 だが、斬夢は自軍の有利を捨て、バッハ、マイティの望み通り白兵戦に突入するようなお寒い選択はしなかった。

 空中に障害物があるではなし、空中を飛ぶ怨霊軍団は高速での後退が可能だ。

 バッハ、マイティが突撃してくると言うなら、その分だけこちらは後退すれば良い。


 斬夢は、自陣を後退させてアムルの許まで二人の到達を許さず、あくまで射撃戦のみで敵前衛のバッハ、マイティを射落とす心算であった。


 自らも香梅の弓に矢を番え、魔術師二人に狙いを定める斬夢。怨霊たちもそれに倣う。


 「相手は歴戦の強者ぞ! 情無用! 射よ! 射よ! てぇー!」


 タンッ! 


 タンッ! タンッ! タンッ!


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!

 タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンッ!


 「さらに! 俺は天雷神MITIZANE公の香梅の弓矢の能力発動! 怨霊の雷よ! 集いて龍の如く天を舞え!!!」


 そして、自らも術式の宿った香梅の矢を撃ち放つ斬夢! 


 シュウウウン…シュオオッ!


 ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!


 螺旋軌道を描き空を穿つ香梅の矢が、新たな効果を発動する!


 他の火雷の矢を巻き込み、まるで空を疾駆する雷火龍の如き集合体を生み出したのだ!


 「こっこれは龍か!」


 「おおおおおっ!」


 火雷の矢束の龍が、驚愕する魔術師二人を追い掛ける軌道を取り、襲い掛かる!


 「チィィッ! それでも我等は突撃あるのみ! スプリングエンブレム・ビットォ!」


 「付き合うぞマイティ! 怨霊共! 我が魔曲にひれ伏すが良い! ツインホーン・ギターよ! 大気を震わすビートを刻め! エアロ・シェイカァアー!!!」


 ギュイイイイイイイイイインンンン!!!


 バッハが激しいピック捌きでツインホーン・ギターを掻き鳴らし大気を振動さあせる! 

 その最中、マイティは単独行動を取り、上空に設置したスプリングエンブレム・ビット目指して、火雷の龍を躱しつつ上昇していく。

 スプリングエンブレムの反動効果を得て、高速での敵陣突撃を敢行する心算なのである。


 「…なんてっ! 何て激しく…繊細な曲なのっ!」


 「何たる技巧! 何たる迫力! 振動波で大気を搔き乱し、火雷の矢束の龍の接近を許さぬとは!」


 一方、突然のバッハのソロギター演奏には、流石のアムル、斬夢、怨霊等も度肝を抜かれた。単独行動を開始したマイティも目に入らずに、意図せず称賛の声を上げ、その場で後退する足を止めて、バッハの魔曲に聞き入ってしまう。


 ティロリロ! ティロリロ! ギュイン! ギュイン! ギュイイイン!!!


 ギュゥイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインンンン!!!!


 エーアロ・シェイク! エーアロ・シェイク! エーアロ・シェイク!


 エーアロ・シェイク! エーアロ・シェイク! エーアロ・シェイク!


 エーアロ・シェイク! エーアロ・シェイク! エーアロ・シェイク!


 WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!


 幻聴だろうか?


 バッハの演奏の最中、アムルと斬夢は、ロックを愛する日本人ギャラリーたちの歓声を確かに聞いた気がした!


 「これが俺様! エアロシェイカー・バッハの全力だァ――!!!!」


 ビィイッ! ビィイイイイイン!!!


 あまりの激しいピック捌きに耐えきれず、バッハのツインホーン・ギターの弦の一本が千切れ飛ぶ!


 「チィ! 弦が! だが引かぬ! マイティーよ! 征けぇえええ!!!」


 (バッハよ見事だ! お前がの存在が、まだ日本のロックは死んでいないと教えてくれる! お前の助力によって生み出されたこの好機、決して無駄にはせん!)


 「解っているぞバッハ! 我が剣よ! 盾よ! 今こそ共に死地へと赴かん!」


 カッ! ヒュゥウウウウウウウンンン! ヒュウウウウウウウンンン!


 ヒュウウウウウウウンンン! ヒュウウウウンンンン! ヒュウウウウンンンン!

 

 スプリングエンブレム・ビットの反動効果を得て、マイティは大地へ振り下ろされる怒神槌いかづちの如くジグザグの軌道を取って、脚の止まった怨霊たちの陣へと突入した!


 目指すは、聖少女アムルが控える、敵陣最後尾!


 「はっ! チィッ! やらせん!」


 しかし、多数の怨霊武者をスルーし、アムルへと迫る魔術剣士マイティを阻む影!


 聖少女を悪魔の魔の手から守護る防壁となったのは、無論、演奏に聞き入っている場合ではないと気付き、正気を取り戻した怨霊武将斬夢だ!


 ギィイイイイイインンン!


 ぶつかり合う片手剣と火雷の大太刀!


 サイバーお盆キュウリに跨った斬夢は、マイティの必殺の打ち込みを何とか受け流し、両雄、空中で睨み合う!


 シャッ! キィン! キィイイン!


 「推参である! だが我が軍の姫将軍アムルの許には意地でも通さんぞ!」


 ガッ! ギンッ!


 「無粋! 惹かれ合う二人を引き裂くか!」


 キィン! ギンッ!


 「姫は、ストーキング野郎は間に合ってるとよ!」


 シュン! ガッ!


 次に本陣で始まったのは、空中での舌戦と、激しい斬撃の応酬であった!


 あくまでもアムルの許へと向かわんと飛翔するマイティの行く手を阻むように、斬夢は巧みな馬術(?)でお盆キュウリを回り込ませ、火雷の大太刀を振るう!


 さらには、お盆ナスとお盆ウリと連携し、その進撃を押し留める!


 両雄、互いに一歩も引かぬ斬撃の応酬を続けた!


 ◇◇◇


 「すっごいんじゃなーい! ハートに響いたわよ! バッハ!」


 「ぐはは! バッハ、マイティ! 見事な囮役振りよ!」


 「盟友ともの献身、無碍にはできぬ!」


 「さあっ! ミス・仮面! 今のうちに★!」


 「ええ…剣鎧金色夜叉の術式を発動します!」


 その頃、ミス・仮面等は、突撃してきた怨霊武者の騎馬隊を引き離し地表へと降り立っていた。そして、ついに切り札というべき大術式、剣鎧金色夜叉の術式を発動しようとしていた!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る