第5話 そうだった

――何かとは。

――何者かだ。

私たちにもわからない――何かだ。

それを知ろうとした、それを調べようとした、それを見ようとした。

――は――によって――になった。

いやなろうとした、なりたかった?なったんだ。

気付いたときには遅かった――何か――何者かになった。

我々は――何者かに食われ、呑まれ、奪われ、全て――何者かになった。

ここ組織では――何者かをどうにかせねばと、あれこれ対策を考えた。

しかし――何者かは恐ろしすぎた。

あまりにも、とてつもなく、いや表現できないほどに――何かだった

人類は――何者かに対抗するために全てを出した、全てだ、ありとあらゆる兵器人間能力それら全てをだ。

しかし――何者かには通じなかった、一匹から千匹から一万から百万から―――

なれるよ。

君たちなら――何者かに。

私は、僕は、俺は、わたしは、わたしは、わたしはわたしはわたしはわたしは―――

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