ドカンと一発、やってみようよ!

今回は爆弾についてです。まずは爆弾の定義を


※爆弾とは

爆発による熱や衝撃などによって対象とする生物や物体を殺傷、破壊するための兵器である



 では、お約束の抜粋パートをどうぞ。使用されている爆弾は古き時代でよく用いられていた黒色火薬の爆弾です。ハイテクな爆弾でなくてごめんなさい。



☆抜粋パート

そのタイミングを見計らっていたのか、誰かが書斎に向かって何かを転がした。ゴロリと音を立てて転がるそれは、人の頭とそう変わらない大きさを誇る黒い球体である。その一部からは導火線が飛び出ており、既にそこには火がついている。書斎に転がり入れられたのは爆弾であった。


 導火線の残りの長さから考えて、逃げる余裕はない。残された時間は一分もあるかないか。敵もそれがわかっているのだろう。彼らはとうに各々の命を諦め、ダン達四人を書斎から逃がさないようにとその入口を全身を使って塞いでいる。ダン達と共にこの場で爆発に巻き込まれるつもりなのだ。

(「15-3 裏切り者は三階に」より抜粋)


【解説】

 爆弾には色々種類があります。軍事目的だとか、テロリズム関連だとか、分け方にも色々あるそうです。プラスチック爆弾とか、中性子爆弾とか、ダイナマイトとか。聞き覚えがある名称を並べるだけでも、その種類の多さが分かると思います。


 そんなわけで、今回は抜粋パートに出した黒色火薬を使用した爆弾の解説をしようと思います。よく漫画やゲームに出てくるような、黒い球状で導火線がついてる爆弾です。まず、黒色火薬についてから。



※黒色火薬

木炭、硫黄、硝石から作られるもの。一番古い火薬だったはず。鉄砲にも使用されました。



さて、本題に入りましょう。抜粋パートに出したのは「震天雷しんてんらい」と呼ばれる中国の爆弾です。


※震天雷

鋳造した鉄製の容器に爆発力の強い火薬を詰めたもの。導火線を使って点火する。形状にはひょうたん型、球型、合碗型、もう一個(感じが出てこなかったです、ごめんなさい)の四種類があります。元寇に使われたとされる、あれです。


①使い方

手を使って投げるか、砲を使って飛ばします。導火線を使って点火し、敵の中に投げ込むのです

総重量約4~10kg、直径約16~20cmとされていますが、これは爆弾の種類によって多少変わります。容器が大きければその分火薬が多く入り、重くなると思います。


②効果

爆発すると雷のような轟音が響きます。現代の手榴弾に相当する炸裂弾の一種で、爆風と火炎によって敵を殺傷する効果があります。物によっては、爆弾の中に仕込まれた鉄などの金属片が飛び散るものもあります。

火薬の量などによっては屋根を吹き飛ばしたり、壁や床を壊すことも可能だったはず。




今回説明した震天雷を含め、黒色火薬を使ったこの手の火薬の基本原理はあまり変わらないと思います。機構としては現代の手榴弾に通じるものがあるそうです。

ファンタジーなら魔法で点火するとか、魔法で爆弾を飛ばす、なんてことも出来るかもですね。

近代になってくるとダイナマイトとかプラスチック爆弾とか色々出てきますが、今回は説明無くしました。調べてみると面白いかもしれません。



以上だよー

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