青の廃墟( 2 )
この青々としている
右膝からは何とも言えない気持ち悪さと、どくどくと波打つ熱が絶え間なく押し寄せる。どうやら、思ったよりも傷は深いようだ。
左足と両手を使ってなんとか立ち上がった。すると、近くを見回っていたらしい少女が、小走りで近寄ってくる。
「肩を貸すわ」
よくもまあ、こんなにも表情一つ変えないで言葉を発せるものだ、と思わず感心してしまう。そんな考えと膝の痛みを追い払うように頭を振り、「ありがとう」と呟く。言葉通り、ありがたく肩を貸してもらうことにする。
少女の肩に体を預けると、見た目よりもかなり
そして、廃墟の外へ出た。
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