第26話 遅くないか?

 最近かえでを見てないなと思った今日、その本人が久々に学校に登校してきた。

「お前どうしたんだ?」

「まあこれ」

 楓が鞄から出してきたのは黄色のリボンが巻かれた赤い箱だった。

「これ、は?」

「バレンタイン。もしかしてチョコ嫌い?」

 チョコは好きだし、バレンタインも嬉しい。しかし。

「遅くないか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る