私と世界

 私と世界――このような構成。それは私が存在しないことで成立している。

 ここでいう世界とはすべてでなければならない――すなわち世界とはおよびすべての正確な別名でなければならない。だが私は世界の狭間でありその観照であって、世界のすべてなるものを構成する部分ではない。世界は存在とその遂行によって構成されているが、私は存在というあの堅固なものから漏れている。私の存在とは私ではなく、私とは隔たったあの世界属するなにものかなのだ。

 このようにして世界にはつねに私という余剰がある。世界内にことが余剰のなのであり、このような単純な機制によって全体性の具現であるところの世界とその反転である余剰は関係を結んでいる。すなわち余剰のとは正しくなのである。

 したがって私はない――には――世界内には。だが世界のほかにいったいなにがあるというのだろう。世界のほかにはなにもない――この単純な断言によって世界はのであり、そうであれば余剰である私はでなければならない。

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