私はなにものも構成しない

 私はなにものも構成しない――私はむしろ構成されている。私は狭間であり、それゆえ私のみによって立つことはできない。

 始原も終末もない私はこの欠如によって構成されているが、まさにこの欠如によって私の構成は構成を欠いており、この欠如こそが私の構成である。この構成の欠如とは最後の構成であり、そのあとにはどんな構成もありはしない。すなわち私はなにかに先立ってあるのではなくすべてのあとにあるのであり、あらゆる堅固な対象がその堅固さを構成したあとにその余剰として、無数の互いに混じりあうことのない構成物の群れ、存在の沸きたつ場の狭間として構成される。そのようにして私は世界から溢れだし、世界の充溢の終端、すなわち表面として顕れる。私でない堅固な存在たちはおそらくその必要がないために私を見いだすことがなく、その一方で私と同様に堅固さを持たないものたちもまた私を見いだす能力を欠いており、結果として世界と私、ただこのふたつだけが世界を構成することになる。私を除いた世界の構成物たちはその堅固さによって互いの構成を緊密に構成しあうので、私を除いた世界とは一体であり私だけがその余剰としてとり残されている。そのさらに向こう側、私と同じ余剰たちと私との隔たりとは隔たりを超えたさらなる隔たりであって世界そのものよりもはるかに遠く、それを織りこんだうえで語ることは私には許されない。この禁止によって私は最後の構成となり、世界からきり離されてひとりになる。

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