第26話
☯
――俺たちは、ひたすら逃げ続けている――。
俺が
『
『そうですね。青花さまが
『ええ。しかし、こう一日で目まぐるしく場面が展開することをなんと呼べばいいのでしょう?』
『わかりませんわ……本当に、わからないくらいに』
この会話は
「どうする、青葉ちゃん?」
「……と、言われても、ねえ……」
青葉ちゃんは悩んでいた。自分の姉のことについて。
「もう、わたしたちは無理なのかなあ……」
「よくないぞ、マイナス思考は……で、さあ、これ、真実を伝えたほうが早くないか?」
「真実って?」
「それは、もちろん、あれ、だよ……青葉ちゃんと青花ちゃんのつながりについてさ」
「…………そう、かも、しれない、けどね……わたしは、まだ信じてる。血の通った姉妹だということを」
「気持ちは、わかるよ。でも、それは無理だと思う」
残酷を突きつけるように。
「青花ちゃんは、青葉ちゃんを殺す気だったよ、昔も、今も、ね」
「…………」
「だから、この問題を切り抜けるには、青花ちゃんの真実の証拠を突き止めて、
「それ、しか……方法がないの?」
「それか、青花ちゃんを説得する……か、だ」
「…………」
「やるしかないよ、青葉ちゃん」
「わかった……けど、まずは青花お姉ちゃんを説得するほうから、やってみようと思う」
「……了解」
俺たちは行動を始める。
「じゃあ、行こうか」
「うん」
俺は青葉ちゃんの手を取り、走り出した――。
――俺と青葉ちゃんは、
「ここら辺に、確か、あったはず」
「なにが?」
「ほら、さっき話してただろう?」
俺は目的地に到着した。そこは大きな屋敷のような建物がある場所だ。
「青花ちゃんの真実の証拠を突き止めるためには、やっぱり
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