第25話
☯
「どういうこともなにも、そのままの意味よ。三百年前に
青花は、すっとした顔で。
「でも、不思議ね。こうして巡り巡って三百年後のあたしたちに姿を見せるなんて……なんて愚かな存在なのかしら――」
「――青花お姉ちゃん……!?」
青花の手には緑色の光を放つ
「――
青花の目は覚醒するように緑色に染まった。
「では、お二人……覚悟っ!」
手に握られた
「はじけろっ!
「吸収しろっ!
俺たちの間には雷の嵐が轟いたが、すぐに俺が全部を吸収した。
「これ以上、続けても無駄だ。俺が全部を吸収するからな」
「無駄かどうかは、あなたが決めることではないのですよ?」
「なに?」
「来なさい、
巫女装束を着た少女たちが俺たちの前に現れた。木の棒の先に
「唱えよ、
『
複数の雷の嵐が巻き起こった。動きが乱れているため、すべてを吸収するには、それ相応の集中力が必要だ。
「ちっ!」
俺は逃げる選択をする。青葉ちゃんを連れて。
「青葉ちゃん、ちょっとごめんよ!」
「えっ、きゃあっ!」
俺は
「――これで済むと思うなよ、
彼女の眼光は鋭かった。
その眼光から逃れるために俺たちは彼女から、ひたすら離れていった。
ただ、この問題を解決するためには、葛原青花をなんとかしなければならない。
この展開を終わらせるために俺は、ある場所を目標に移動するのであった――。
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