秋色リべレーション

こうべを垂れる向日葵

撃ち落としたのは君に違いない


終わりたがらない夏に

終止符を打って

嬉々とした表情かおを見せる君

その姿に恥ずかしげもなく魅せられる僕


秋の入口はいつだって優しい

そう記憶していたはずだけれど

僕は一体何を間違っていたのだろうか


眠れぬ夜のミルクティ

そんなに甘くはない午前零時


猫も杓子も忙しく

曲がりくねって消えてゆく


薄っぺらい僕の奥底に

語りかけていた夏が死んでゆく


夏を殺した犯人が

ほんの少しだけ憎い夜でした

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