再生

涙は涸れた


遠くない腐敗した未来が脳裏をかすめる

周到な筈の目論見は塵となり

嘲笑うように風がさら


何処までも白々しい世界こそがすべて、と海鳥が嘆く


それでも未練がましく

湧き立つ感情に踊らされ

不条理の海を渡る


枯渇した筈の涙は緋色になり

文字通り血眼で訴える


四六時中

砂を噛めど やがて機は熟し 手を伸ばす


闇から生まれし 真理は計り知れず


空虚な輪郭を繋ぎ合わせ

再生への道を歩く


おびただしく突き刺さる

偽りの光さえ

覆いつくすほどの浸食を

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