第12話 間違ったプロポーズ



「御白君。盗み聞きなんて駄目ですよ?私の秘密知られたからには、殺すまではしませんが、半殺しくらいにして記憶の方を消させていただきますね」

赤石は微笑み、手の平をこちらに向け、「爆ぜろ!」と叫んだ。


その瞬間、炎の檻が爆発した。


流石は炎撃系が得意なだけあって威力はある。


だが、炎と炎の戦いにおいては、あまり効果はない。

よって俺の炎の鎧のガードをブチ抜かれる事はなかった。


「やっぱりダメージは無いですね。防御系魔法を使われると、炎撃系って不利なのよね。その辺は貫通力に定評のある炎弾系が強いんだけど、あれ苦手だからな〜」


「話し方。さっきと違うけど?猫かぶり?」

先程の妄想タイムではお嬢様みたいな話し方だったのに、随分話し方が変わったこと。


「そんなの当たり前じゃないですか。百合の園はお嬢様学校が舞台な方が良いではないですか?男なんて不要です」

うん?なんか結構なこと言われなかった?


「ごめん。理解できないわ」


「残念ね。男同士も良いかもしれないですよ?ほら真田君とか」


「あれは......別だろう。ほら男のむすめとかいて男の的な部類なんじゃないか?」


「まあ見た目的には、こちらの世界でやって頂いても構わないスペックはありますよね。下の棒さえ切って頂けるなら歓迎しますわね」

怖いよ。あと痛いよ。なんかムズムズするよ。寒気がする。


「それじゃ、雑談にお付き合いありがとう。仕掛けの完了だよ!」

雑談をしながら影にて赤石を完全に捉えていた。


だか、突然赤石はあらら〜と手を上げ戦う意思がない事を表した。


「お話、聞いて欲しいのですが」

俺は攻撃に移ろうとしていたがそれを止めた。


乗りかかった船なのか何なのか。乗せられた船だが、仕方ない。帰ろう。


俺は赤石の隣を通り、階段へ向かった。


ーーーーーー


理科室


理科室に再び戻り、椅子に座り話し合うことにした。

帰ると言ったのだが、逃がさないと言われ服を掴まれ、常にと離れない上に、理科室へ連れ込もうとされたので、仕方なく話を聞くことにした。


「率直にいうわ。盗み聞きしてたなら知ってると思うけど。私、三神様が好きなの。だからペアになりたい」

うん。何を暴露されたんだ。

こいつは三神信者であり、そしてそのペアの座に座りたいというわけか。


「まあでもなあ。あいつそもそもペアを組むのか?」

そうなのだ。このペア制度は自由なため、成績が悪いからそのボーナス目的で組む者もいるらしいのだが、三神に限ってはそれはない。


「そうなのよ。だから貴方に頼みたいの。三神様に聞いてくれない?ペア組む気があるのかどうかを!」


「え」


「え。じゃないわよ!えじゃ。貴方達、仲良いでしょ?それとも何?三神様は俺の物だから渡したくないと?」

飛んだ勘違いだ!

仲がいいと言っても話す程度だし、それに俺は九条先輩狙いだから三神には興味ねぇ!と心が叫ぶがそれを声に出すと非常に恥ずかしい暴露になるため、ここは冷静を装った。


というか九条先輩狙いってなんだよ!


「そんなことはない。はぁ。仕方ない。探りを入れてみるけど期待はするなよ。できるなら自分で動いてくれ」

この安請け合いっぷりは、カラーズにて仕事を押し付けられることに慣れてしまっていたからであろう。


「わかってるわよ!練習もしたしバッチリよ!」


「練習とはあの模型でのやつか?」


「ええそうよ?」


「アレ学校の怪談認定されかけてたらしいぞ」


「はい!?聞かれてたの!?てか怪談!?......冗談でしょ」

赤石が俺の肩を揺すりながらそう聞いてきたが真実なのだ。


「残念ながら」

と答えた途端、赤石の顔から血の気が引いた。

そりゃ告白の練習を聞かれ、剰えそれが学校の怪談になりかけたなんて正気ではいられないだろう。


「ま、まあ!それは今日からは起こらないし、そう言うのって、時が解決してくれるはず!ではお願いしましたよ!」

そう言い残し赤石は立ち上がると、理科室を出て、廊下を走り去っていった。


学園の七不思議なんていうのは、時が解決してくれなかったから、残ってるのでは?

と御白は思いながら理科室を出た。


ーーーーーー



「というわけで、謎の声の正体は赤石玲奈だったぞ」

俺は先程の件の報告をするため、職員室に来ていた。


「まさか練習なんてしていたとはねぇ。それも人体模型に......ウケるわね」

冬実先生はコーヒーを飲みながらそんな事を言う。

「ウケねーから。俺は襲われたんだぞ」


「どーせ影に籠ってたんでしょ」


「いや、生身だったぞ。炎の鎧使ったし」


「ブファッ!」

冬実先生は口に含んでいたコーヒーを吹き出した。

「きたねーな」


「いやいやいや!え?!何、待って。御白君炎の鎧なんて懐かしい魔法使ったの!?見たかったんだけど」


「知ってるだろ、俺の影魔法の特性」

俺の影魔法は特定の条件の時以外は、制約がかかるのだ。

例えば影がないと、完全に発動できないとか。影の自分発動中は、影の上しか歩けないとか。


「炎の鎧て、あの戦国時代の武将さんのやつでしょ?見たかった〜。ま、でも解決したならよかったわ。それじゃお疲れ様」


「見ても笑うだけだろ。相変わらず人の扱いが雑だな」


「いつものことでしょう」


「はぁ。今回だけだからな」


俺はそう言い残し、職員室を出た。




その日の昇降口にて、その人物と偶然出くわしてしまった。

「あっ」

つい俺の口からそう漏れた。


「あっ、とは何。何か用?」

三神由美は今帰るところなのだろう。

雰囲気的に疲れているように見える。


「こんな時間まで何してたんだ?」

「姉に捕まっていたのよ」

はあと、ため息を吐き下駄箱から外靴を取り出したので、俺も途中までは共に帰ることにした。


学校と学生寮までは15分程度歩かなければならない。

三神は実家暮らしなので、途中で別れるのだが、そこまでは少し話をしながら歩く事になった。


「お前とペアになりたいってやつがいる」

俺は単刀直入に聞いてみた。

名前は隠してだが。

「誘われたら考えるわ。誘う勇気もない人間が多いご時世だから」

「意外だな。組まないのかと思った」


「興味はあるし、学生の内にやっておいて損はないでしょ?」


「興味があるからって決めていいものかね」


「貴方は九条先輩と組むそうね。上手くいきそう?」


「いや、まだわからんな。模索中だ」


「そ、なら無理だったら私を誘ってもいいわよ」


「断るつもりだろ?」


「さあ、どうかしら。意外と組むかもよ」

三神は悪戯に微笑んで、それじゃと言って走って行った。

わからんやつだ。

仮面をつけてるのは、入学前のボイスメモの一件でわかってしまっているわけだが。


赤石も頑張れば、チャンスはあることがわかったので俺は一安心し、赤石には明日報告しようと決め寮へ帰った。




寮へ帰るとその入り口に、なんと九条先輩が立っていた。



何故、今日はこんなにイベント盛りだくさんなのだ。。。

心の中でそう呟き、その人物の元へと向かった。


ここは男子寮だ。


何故ここに。

いや理由は一つだろう。


九条先輩は俺を見つけると、駆け寄ってきて「ちょっと来てくれ」と言って俺の手を引きその場を離れた。


寮の方を見ると、男子生徒たちが恨みや妬みの眼差しで、こちらを見てくる。

「俺に用かな」「いや俺だろ」「九条先輩だ」などと話していたに違いない。

九条先輩はとても人気なのは知っている。

美人で賢くて強い、2年生の中では最強なのでは?と噂されているほどである。


ちなみに三年生にはそれより強い人がチラホラいるらしい。



コーヒー喫茶【 みやこ 】という名前のお店に来ていた。


落ち着いた雰囲気があり、テーブル席にてコーヒーを頼み、対面に座る九条先輩を見た。


「最近浮かない顔をしている日が多いが大丈夫か?」

九条先輩はそう切り出した。

最近の俺の様子が変だったので、気にしてくださったのだろう。


「えーと。はい。気にしないでください」

それはもう本当に、四六時中、九条先輩のことを考えてですので。なんて言えるはずもない。


そもそも俺は九条先輩とは、お付き合いしてもいないし。いやそもそも俺は九条先輩を恋愛対象として見ているのか?

いやそんなはずはない。


だって最初の頃は美人な先輩としか思っていなかった。


「そうか。別に私と組まなくてもいいのだが、できれば早く答えが欲しくてな。今日は来てもらったのだ」

九条先輩は人気で、組みたい人も多いと聞くし、やはり先輩は俺と組まなければ他の人と組むということなのだろうか。


「あ、えと、すみません。色々考えてまして」主に誘い方を


「そうだな。私も一年生の時はそうだった。よく考えて決めて欲しいが、実際期間がもうないのでな。悪いがそろそろ決めてほ」


「いえ!先輩!俺が考えているのは、誘い方をですので、先輩としたいのは変わりません!ですから、待っていてください!男として頑張りますので!」


立ち上がり大きな声でそう言ってしまった。


言い終わるとお店にいた人達は、少し惹いたような顔をしており、九条先輩は顔を真っ赤にしていた。


何故?


「御白君。少し座ってくれ。わかった。待つとしよう。でもな」

九条先輩は耳元まで顔を乗り出し( 誘うと、したいと、男としては、並べると聞き取り方によってはちょっとな。気をつけてくれ)と言われた。


その瞬間俺は、己の愚かさに気付かされた。

そしてお店を見渡すとなんと皆、うっとりとした顔をしていた。

そして一人が「キス......」と呟いたのが聞こえた。


俺たちが座っているのは窓側の席で、西日が少し入って来ており、俺たちの姿は影のように黒く見えているはず。


そして九条先輩は耳元まで顔を近づけて......。



なんということだ。


誘われたと思われている女性が、耳元まで顔を近づけているという現実。


カップルがイチャイチャしているようにしか見えないし、相手の女性はこんな美人だ。

シルエットもさぞ美しいだろう。


そりゃうっとりしてしまうよな。


(九条先輩。この体制は多分マズイです)

と小声で九条先輩の耳元で囁くと、いっそう周囲から(きゃー!)(すごいわ!)という声が聞こえて来た。


やらかした。


このままでは行動の全てが、マズイ方向に進んでしまう。


九条先輩は「何がだ?」と聞き返してくる始末。

何故この人は、自分の事には気がつかないのだ。


「体制というか」

と言ったのだがポカンとした顔で何が?と言われたので気のせいでしたと答えた。


その途端その会話を見ていた女性達から、「根性なし!」「もっと攻めろ!」「なんでそこでいかない!」と皆、スマホを耳に当て電話をしているように見せかけて、その目は俺の方を見て叫んでいた。


店主はアルバイトに向かい「この意気地なし!」と言っていた。

そしてそのアルバイトも「意気地なしですよね!」とこちらを見て言われた。


何でたよ。

俺たちの恋人じゃねーぞ。


「わかった。君が変なプライドを持っているなら待つよ。そうだな。明日には答えが聞きたいな。今日は呼び出してすまなかった。奢るよ」

そう言って先輩は立ち上がり、レジでお金を払って出て行った。


「「「「「何故お前が払わない!」」」」」


店の中の連中が小声で言ったのだが、その声が数カ所から発せられたことにより、はっきりと聞こえてしまった。


だから付き合ってないって!



俺は寮に帰り、台本を読んで覚悟を決めた。


明日朝、ホームルーム前に誘う。


【 台本 】

(作)竹田彩 (監)三神美咲


我が姫は貴方しかおりません。


姫さえよろしければ私と組んでくださいませんか


私のような者が、姫の隣に立つに相応しいかはわかりませんが、精一杯頑張ります



私と組んでください⇦ここで片膝をつき、相手の手を持ち、口付けをする。


ーーー



本当にこれをしても良いのだろうか。


三神先輩はこれで良いと言っていたし、これを考えたのは竹田先輩だと聞いた。


「誘う時の文句は決まっているものよ。私も彩ちゃんからしてもらったし」と言っていたからさそい文句は決まっているということだ。


俺の知り合いにはまだ誘われたり、誘ったりしている者がいないので、わからないが、以前見た人は「俺とペアになってくれないか?君を幸せにするよ」と言って学校の廊下の壁で壁ドンしながら迫るという恥ずかし過ぎる誘い方をしていたし、間違った誘い方は良くない。

というか、赤石の練習はあながち間違いでは無かったのか?


竹田先輩が考えているなら、嘘ということはないだろう。

三神先輩だけなら嘘だと思ったかもしれないが、竹田先輩が嘘をつくはずはない。


信じてますよ!竹田先輩!



後悔へのカウントダウンが始まった瞬間であった。


★★★★★★




現在、俺はホームルーム前に誘う予定が、九条先輩が委員の仕事で朝から動いていたので、ホームルーム後に九条先輩の教室へと向かた。


竹田先輩は、何故か驚いた顔をしており、近づいていくと、席を立ち上がり、場所を変えるか?と言われた気がしたが俺は、台本の演技を開始した。


「我が姫は貴方しかおりません」

御白のその発言により、騒がしかった教室は静まり返った。


「姫さえよろしければ私と組んでくださいませんか?私のような者が、姫の隣に立つに相応しいかはわかりませんが、精一杯頑張ります」

マジかと先輩達の囁き声が聞こえてきた気がした。

俺は目の前の事に集中していたので、本当に言っていたかはわからないが。



「俺と組んでください」




手の甲にキスをした。




この時の御白は追い込まれ、竹田先輩の嘘にも気がつかず、己の台詞と行為の恥ずかしさが度を超えていることにすら気付けないほど、切羽詰まっていた。


赤石の一件がなければ、気づいたかもしれないが、赤石も派手な誘い方を考えていたので、それが普通なのだと思い込んでしまっていた。


誘い方一つで、そこまで考えるか?と思われるかもしれないが、女性と付き合ったことがない御白からすれば、女性へのアプローチの仕方すらわからなかったのだ。


だから頼った人を信じるしかないのであった。


だからこそ竹田先輩だったのだ。



が!



まさかあの人まで俺を騙していたとは。


いや違うだろ!


俺の脳が正常に働いていなかったんだ。

何故あんなに暴走していたのか。

そもそもだ。俺が赤石の命令通りに動いて、三神由美に話しかけ、赤石に結果を報告するなんて、どう考えても普段ならしないだろ!


つまり俺は思考停止する程、九条先輩のことしか考えられていなかったのか?



いやいや、思考を放棄してはダメだ。現状を打破しなければ、教室が一気に騒ぎ出して、俺と真っ赤になった九条先輩を見ていた。



「な、な、な、な、な、な、な、な」

九条先輩は【な】以外の言葉を先程から発していない。


俺は手の甲にキスをして、やっと現実に戻ってきた。


何だこれ。どこかのお姫様か。いや、姫は王子様のキスで目覚めるはず。王子様のキスで王子様自身が目覚める?なんという展開なのだ。

とか思ったりしてるあたり余裕が出てきて、いつも通りの俺に戻って。いや、これは走馬灯に近い現象かもしれない。


なんでかって?


それはあの超ド級に恥ずかしい、台本を読み上げ、膝をおり、えーと確かカーテシーとかっていうんだっけか。あれは確か女性限定じゃなかったか?そのポーズで、教室の真ん中で手の甲にキスまで!


竹田先輩!!!


やってくれたな!必死に悩んでいた後輩を、罠に嵌めた恨みは忘れないぞ!いずれ


「どうゆうこと?」「プロポーズ?」「え?ペアに誘いに来たんじゃない?ほら九条さん今フリーだし」「え?でも台詞がほぼプロポーズだったくない?」「え?じゃあまさか?」


「2年生の高嶺の花、九条 亜澄の彼氏が1年生!?」


「「「なにぃいいいいいい」」」


前半は女生徒達の会話。

一人の一言により、後半は男達の発狂。

俺はとても厄介なことをしてしまったようだ。

九条先輩。頼むから俺の過ちの訂正を。

そうじゃないと俺の変な噂が広がってしまう!

いや多分もう広まるのは確定だろうが、種を蒔いた本人ですが、少しでも救ってください!俺は騙されていたのです!

と俺は心で叫びながら九条先輩の目を見た。


九条先輩は一つ深呼吸をした。


そしていつもの美人なシャキッとした顔に戻った九条先輩は俺の手を取り


え?


後は九条 亜澄の答えを待つだけの2年生達と俺。

その騒ぎを聞きつけ、教室の扉の前には他のクラスの2年生達も集まっていた。


生徒達が見守る中九条先輩は一言



「不束者ですが喜んで」


と最高の微笑みで返した。




周囲からの絶叫と発狂と歓声が聞こえる中、俺はどのようにしてかは知らないが、いつの間にか1限が始まっており、教室の机で勉強していた。






うん?


うーん?


は?


「何故だ?」


夢か?


いやそんなはずは、そう思い俺は辺りを見渡すと、クラス中から見られていた。


(すごいわね。九条先輩ってあの2年生の美人な先輩でしょ?)


(そうよ!それに魔法もすごいんだって!)


(流石友晴だ!派手にやってくれる!信じてたぜ)


(まさかあそこまで派手にやるとは。正直友晴君はもっと冷静にいくと思っていたのになあ)


クラス中から俺の噂というか、後半二つは中谷と真田なのだが。



よし夢じゃなかった。


はい死にたい。


夢であったなら、普通に誘ってるのに!


これもう俺。早く帰りたいんですけど。




まあ、でも。


なんだかんだ言って、無事ペアになることを約束できたので、及第点としよう。


いやでも、それよりも。


人生でこんなに心の底から叫びたくなったのは初めてかもしれない。


俺は生まれて初めて喜びを声に出して叫びたくなった。



「おっしゃああああああああああああああ」


あれ?俺の心の抑制装置どこいった?


「御白。黙れ。授業中に叫ぶんじゃない。朝から学校中を騒がせやがって。たく!」

担任の佐藤先生からチョークが投げられ、俺は頭を打ち、椅子へ腰を下ろした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る