けん玉ライフ
始めに僕がけん玉を始めた時期やきっかけについて述べておこう。
僕がけん玉を始めたのは小学1年生のこと。「昔遊び体験」という名目で、僕の学年は日本の文化的な遊びに触れることになった。けん玉を含め、羽子板やかるた、独楽回しなど、自分の好きなもので遊ぶ時間が確保された時、僕はとりあえずけん玉の歪な形に惹かれて、けん玉協会と書かれたシールのある赤色のけん玉を手に取った。
けん玉チームには異様に上手な人が紛れていた。当時の担任の先生だった。
「うぐいすが出来ないんだよねー」
そんな言葉を、「先生上手!」とはしゃぐ僕たちに返していた。みんな先生のけん玉の技を成功させるために目をキラキラさせて、「すごい!すごい!」と飛び跳ねていた。僕自身も、その一人だった。
家に帰って、お母さんに買ってもらった、学校のものと同じけん玉で、その日から僕は猛特訓を始めた。おかげさまで今ではけん玉検定初段である(けん玉のことを熱く語っておきながら大したことない笑)。
そして、難しい技が成功するようになる度、学校でみんなに見せびらかせた。
「もしかめ20回出来るんだよ!」
カンカンカンカンカンカンカン・・・・
その度僕はみんなが自らに注目してくれていることに気づかされた。けん玉の音が鳴る度、みんなは笑ってくれた。手を叩いてくれた。
―これがすべてのきっかけ―
アハ体験と言っただろうか。まさにそんな経験を、僕はけん玉によってすることが出来た。そして、単純だった僕は、ますますみんなに認めてもらおうとけん玉の音を聞き続ける日々を送った(今も毎日練習するようにしている)。
中学生のくせしてこんなことを言うのは道理に叶ってないかもしれないけれど、少なくとも僕はこれまで、けん玉という特技によってたくさん嬉しく思うことが多くなったと思う。だから、人は絶対、どんな分野でも、1つだけ特技を持っておくことが大事だと思う。また、その特技は、持続しやすいものがいいと思う。その選択肢の1つとして、けん玉が大好きだからこそ、この場所を通じて、けん玉の魅力を精一杯いろんな人に伝えていければと思っている。
けん玉ライフを送ろう!!
スマホをポッケにけん玉を握れ! @baketsu
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