けん玉の可能性

 けん玉と聞くとどこか「古くないか?今はスマホでゲームする時代じゃないか」と思う人がいてもおかしくない。というよりいない方がおかしい。しかし、けん玉は「古くて新しい」遊びなのである。

 けん玉がクールである理由の中に技の多様さが挙げられる。一般的に知られているのは「大皿」や「小皿」「中皿」「とめけん」などだろう。しかしけん玉は今では世界の遊びである。つまり当然のようにカタカナの使われた技が生まれてくるわけだ。たとえば「ダウンスパイク」や「インスタント灯台」、「ガンストリガー」などである。これらの技は主に外国人によって開発されたもので、世界各国でけん玉が親しまれており、けん玉の形が変わりつつあるということが言えるのではないだろうか。

 みなさんは外国や外国人の様子を見て「派手だなー」と感じることはないだろうか。私に関して言えば、父が海外出張のお土産として持ち帰ってくるグミの色に驚いたのが2週間ほど前の事である。グリーンやブルー、ピンクやブラウン、いろんなカラフルな彩が日本文化と比べて特徴的な点の1つだと思う。だとすれば、けん玉が世界でプレーされている以上、クールでカラフルなペイントやデザインの新しいスタイルのけん玉が作られるのは当然と言えば当然である。

 海外ではけん玉の大流行によって多くのけん玉メーカーが誕生している。アメリカのSweetsやデンマークのKRОМなどが代表的である。そのそれぞれの国のメーカーに違ったけん玉の特徴や工夫がされており、自分のお気に入りのデザインのけん玉を見つけたりするのが非常に楽しく、ワクワクできるのもけん玉のデザインの多様性の特徴である。

けん玉にはいくつか名称があり、その部分に重みを付けたり、特殊な加工をしてみたり、それから原料の木材を変えてブランド力を高めたり。数々の工夫が凝らされて現在のけん玉の世界がある。けん玉の可能性は無限大である。

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