第4話 Another View
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―あらあラ?あの子ふられちゃっタ?きてくれなかっタ?どーするノ?どーなるノ?―
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…誘いだせなかった。やはり、彼には僕の魅惑も効かない。
「…。」
あの男…有由斗と一緒にいた男。
一瞬、僕を睨んだ気がした。
…疑わしきは罰するか…?
…シープを護るために。
雲行きは、より一層怪しくなっていた。
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やっと。やっとだよ。
君が
舞え、俺の体。
紅く、染まってくれ。
ゆっくりと遠のいていく、有由斗の顔は、おかしくて仕方がなかった。
そりゃ、驚くぜ。
友達が死ぬんだもん。
「こッ」
その瞬間。有由斗が手を伸ばしてくれた。
ああ。
有由斗。
手を伸ばしてくれるんだ。
ありがとう。
手を伸ばしてくれて。
俺は、透明にした尻尾で、有由斗の手を
有由斗が、傷つかないように。
向こうで会おう。アリス。
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