第5話「ラッキーさんとじゃんぐるちほー」

前回。

大型セルリアンを倒したサーバルは、皆に褒められた。

そして、夕食をし、就寝しようとしていたところ……。


1


「皆さん、何か来ましたよ。」

「「「「「え!?」」」」」

その青い生き物は近付いてきた。

「ボス!」

「え!?ボスって……ラッキービーストさんなんですか!?」

「かばんちゃんボスも知ってるの!?」

「知ってるも何も、皆大好きパークガイドロボットですよ。」

「ハジメマシテ。ボクハ、ラッキービーストダヨ。ヨロシクネ。キミノナマエヲオシエテ。」

「あ、ボクはかばんと言います。」

「し、しゃあべったーっ!!!」

「え!?皆さん知らなかったんですか!?」

「そうだよ!」

「初めてききましたわ。」

「お、面白い声です……。」

「へ、変な声ね!」

「ソレジャア、カバン。ヨロシクネ。……サッソクデワルインダケド、コノパークニツイテハナスネ。」

「は、はい。」

「ジャパリパークハ、キコウヲモトニシテ、イクツカノチホーニワカレテイルヨ。ソレゾレニドウブツ、ショクブツガテンジサレテイルンダ。」

「ふわあぁ。」

「マズオオキクイツツノキコウタイニブンリ。」

「う~ん。」

「……フレンズトヨバレルイキモノタチデ、カノジョラハドウブツヤソノイブツト……」

「ZZZ……。」

かばんたちは眠っていた。

そしてラッキービーストは、空を見上げた。

「ナンデミライヲオモイダシチャウノカナ……。」

その日、ジャングル地方のとある道に、一粒の油がこぼれた。(機械だから)


2


時は少し遡り、その日の、かばんがサーバルと出発した少し後。

「クンクン。クンクン。ここを通ってるようなのだ。早く捕まえるのだ。」

「まあまあ。気楽に行こーよ。どうせあとになったらじっくり食べれるんだからさ!」

「ダメなのだ!これ以上逃げられたら……。逃げられたら!他のフレンズに食べられちゃうのだ!」

「他のフレンズに……。ねえ。アライさんに付きあうよ。」

「一刻も早く、お腹を満たすのだ!」

「はいよー。」

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