第2話「かばんちゃんは私の獲物」

 前回。

 数年の時が流れ、念願のジャパリパークについたかばんは、サーバルと出会い、図書館へと向かっていた。


 1


「あっ。あなた、ラッキービーストさんですか!?」

 ボクは崖の下にいた青い生き物に近付き、話しかけた。

 するとその様子をみたサーバルキャット、サーバルちゃんがこちらに向かって叫んできた。

「ああっ! かばんちゃん! 逃げて! それはセルリアンだよ! 食べられちゃうよ!」

 食べられる?実に良いじゃないか。

「えっ? 何で逃げるひつようがあるんですか?」

「かばんちゃんは、わたしの獲物だからだよっ!」

 そうだった。忘れてた。危うく女の子以外に食べられるところでした。

「あ、そうでした。すみません。」

「って、かばんちゃん!後ろ、後ろ!」

「えっ?」

「あぶなーいっ!」ボコッ!

「みゃっ。みゃっ。みゃみゃみゃみゃみゃっ!みゃあ!」ボコボコボコボコボコボコッ


 バキーン がしゃーん


「すごいですね。 是非その力で殴って欲しい位です。」


 2


「ところで、サーバルちゃん以外のフレンズは、どこにいるんですか?」

「ああ。それならあそこにシマウマちゃん、トムソンガゼルちゃんがいるよ!」

「おおお。」

「ちょっ。サーバル、なんで教えるのよ!」

「あははっ! みんな、狩りの準備しなくていいよ! 出てきて!」

 すると草の裏からシマウマ、トムソンガゼルが出てきた。

 そして、サーバルちゃんの時の様に僕を押し倒して

「今日のごちそう、あなたで決定ね!」←トムソンガゼル

▼■■■▼ウシ目ウシ科ガゼル属

■ ■ ■トムソンガゼル

 ■■ ■Gazella thomsonii

「ううう。頂きます。です。」←シマウマ

▼■■■▼ウマ目ウマ科シマウマ属

■ ■ ■シマウマ

 ■■ ■Zebra

「ちょっと! まだ駄目だよ!」

「もう、サーバル! なんで止めるのよ!」

「そ、そうですよ!サーバル、なぜ止めるんですか!」

「かばんちゃんは、今は少しずつだったら良いって言ってたの!」

「少しずつ、ね。ふふっ。面白い冗談ね。」

「いや、嘘じゃありませんよ。少しずつだったら食べても。」

「ふーん。じゃあ、私も……私たちも付いていこうかしら。」

「わかりました。えーと、サーバルちゃん、シマウマちゃん、(?)ちゃん。ですね?」

「うん。」

「そ、そうです。」

「ええ。」

「皆さん。付いてきてください。最後に、ごちそうが食べたいなら……ね。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る