フレンズがカニバリズムでかばんちゃんがマゾでポレアフィリアでオートアサシノフィリアでハーレム主義だったら

柊木緋楽

第1話「まだ食べないで!対サーバル」

 1


 ボクは今、追いかけられています。

 耳と尻尾の生えた、奇妙な女の子から。

「なんでーっ!?」

「狩りだよ!君を補食するよ!」

 補食?今補食って言ったよね。

 鬼ごっこかと思ってました。

 そういえば耳としっぽがはえてる……?

 そうか、ここはあのカニバリズムの聖地、ジャパリパークでしたか!

 良いですよ!そういうことなら、ボクは抵抗せず捕まりに行きます。

「つっかまえた!」

 そういってその子はボクを押し倒し、両手を押さえつけてきた。

「ま、食べないでくださーい!」

「やだよ…ってええ!?まだってなに!?後でだったら食べてもいいの!?」

「はい。フレンズがもっと多くなったら、皆で食べて貰うんです。」

「それじゃあ集まる前に私が死んじゃうよ!」

「いや……あなたが死ぬことはありません。サンドスターがあります。ボクがじゃぱりまんを食べ続ければ、あなたは栄養を保てますし、ボクも目的が達成出来るまで死にませんし、快楽も得られます。」

「なるほど!それはいい案だね!」

 こうして、ボクのカニバリズムハーレム作りは始まったのでした。


 2


「ところで、サーバルちゃん、あなたは何でボクに付いてきてるんですか?」

 ボクはサーバルちゃんにそう聞いた。

「食べるために決まって……って、ええ!? 何で私の名前知ってるの!? まだ名乗ってないのに!そういえばジャパリまんも!」

▼■■■▼ネコ目ネコ科ネコ属

■ ■ ■サーバル

 ■■ ■Serval Cat

「テレビの特集でずっと前に観たんですよ。ジャパリまんについてのこととか、フレンズたちのこととか。」

「『てれび』……『とくしゅー』とかはよく分からないけど、つまり私たちはすごいってことだね!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る