まおある ある日のひとコマ その一

 さくら編



 さくらの好きな食べ物は果物にゃ。


 特にイチゴが好きにゃの。


 ネコ缶も好きにゃけど。カリカリはちょっと苦手にゃ……。


 でもやっぱりイチゴが好きにゃの。


 こにょごろぺん太もイチゴをよく食べるにゃん。


 さくらが一つ食べるあいにゃに、ぺん太いっぱい食べてるにゃん。


 イチゴがにゃくにゃらにゃいか心配にゃの。


 にゃからさくらも頑張って食べるにゃの。


 早く優しいあるじさま帰ってこにゃいかにゃん。





 ダイチ編



 俺はこないだまで攻略組でパーティーを組んでいた。


 パーティーメンバーは『infinity world』とは違うゲームで知り合った奴らだ。


 昔からそうなのかも知れないがゲームをやる男女比率は、圧倒的に女性が少ない。特にここ最近のゲームは性別の変更ができない物が多くなった。そんな中で『infinity world』は男女比率がほぼ同じという快挙を成し遂げている。


 そんな中、パーティーリーダーが急にパーティー解散と言ってきた。驚いたね。五本の指とは言わないが、十本の指には入る攻略組パーティーである。


 理由を聞けば、攻略より女性プレイヤーと一緒に遊びたいだと!


 うん。良くわかる。俺も賛成だ。いや、パーティーメン全員同意見だった。お陰で周りは驚いていたが、すんなり解散できた。不仲説も囁かれたが気にしていない。


 その後、いろんな攻略組パーティーから誘いを受けたが断った。リアル妹の居るパーティーに入る約束をしていらからだ。そう、女性プレイヤーだけのパーティーなのだ。妹は邪魔だがな。


 合流する前の日は興奮して眠れなかったよ。合流した日は知り合いから護衛の依頼を受けてたらしく、夜の時間帯に集合だった。


 おー、本物の女子大生ですか。おにーさん照れちゃうなぁ。などと自己紹介をしながら依頼者の元に歩いて行く。


 この依頼者がこれから長い付き合いになるとは、この時は思ってなかった。


 そんな依頼も終わり、依頼者であるルークとみんなで飲んだ時、ある事件が起きたんだ。


 ルークが俺にどんな女性が好みか聞いてきた時、丁度店の前に子連れの女性がいて手を繋いでいた女の子が、躓き転びそうになったんだ。


 それを横目で見ていたら、事もあろうかルークの奴が、ロリ? って言いやがった。


 勿論否定したが信用しないので、こうなれば前から狙っていたお店の猫ミミ従業員に告白してやると思い。



「見てろ! 論より証拠を見せてやる」



 って言ってやったよ。


 そしたら、あいつでかい声で



「ロリより小五だって! あんまり変わんねぇよ!」



 と宣(のたま)いやがった。


 店中静かになってたよ……みんな痛い目でこっちを見てたな……。







 オール編



 オールと愉快な弟子五人組は暇していた。



「師匠、これから何しましょうか?」


「そうじゃのう。何をしようかのう。お前たちは何がしたいかのう」


「キメラ作りなど、どうでしょうか?」


「魔界まで穴をあけませんか?」


「以前、失敗したスケルトンドラゴンを作った方が有意義だ!」


「「やんや、やんや」」


「ふむー。今度は邪神でも呼んでみるかのう」


「「「「「 おぉー 」」」」」



 その後クリスタルの前にボロボロになった姿のオール達が正座し、その横にオメガが立っていたとかいないとか……。



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