第2話 ブラックアウト 2

先程から空母艦とは言っているが、この艦は静止衛星軌道上に置かれた宇宙ステーションのようなものだ。


戦闘用の空母と違い光学兵器やミサイルなどの攻撃手段などは持っていない。


せいぜい宇宙からの不測事態に対抗するシールド機能が付いているくらいのものだ。


それも、艦の上部にドーム状に展開するだけ。



ただ、空母艦と呼ぶだけのことはあり通常の現場建設型の宇宙ステーションとは違い、こいつは自力で軌道上まで上がりここに据えられている。


つまり暴走すれば大きな破壊力を伴う、空母級のエーテル変換炉を腹に抱えてるとゆうことだ。


俺が受けた最後の命令となる今回の作戦は、敵の拠点まで移動し変換炉を暴走させ特攻をかけるとゆうことなのだが。


「蒸し返すわけじゃねぇが、切り離しと破壊の率の差はなんなんだ?。結果、同じ手動操作になるんだろ?手順としては一緒じゃねえのか?」


『凡庸の民間の宇宙ステーションならばしれてますが 軍の最新鋭空母艦となりますと どのような緊急的ギミックが組み込まれてるかわかりません その対応の為の 私たちだと推測されます 不測事態の発生の確率は 破壊すればぐっと下がりますが

接続を遮断しても また繋がるかもしれない可能性がでてくると思われます』


「0%じゃねぇなら5%も30%も同じ手間だよな、変えることなく切り離しで行こうぜ。不測の事態が起こったとしてもAIの破壊なんて野暮なことをしねぇでも、俺たちなら今までどおり乗り切れるだろうぜ相棒!」


『はい』

先程とは違う元気な返事が、相棒から返ってきた。








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