第11話 戦国水運事情

「100文! 100文、100文、100文……!」


「いやさ、120文! 120文出そう! それがしは120文だ!」


「140文出す。140出すぞ、140だ!!」




 活気が、市場に溢れ返っていた。


 1567年(永禄10年)12月。

 現在地は、近江国西部にある琵琶湖岸の町、坂本であり――


 そしてこの坂本ではいま、市が開催されていた。


 米が。

 塩が。

 味噌が。


 反物が、漆器が、そして器や皿や紙などまで。

 幅広い商品が、大声と共に商われている。


 俺とカンナは、その光景をふたりでじっと、離れた場所にある木陰から眺めていた。


「さすが、琵琶湖水運のかなめの坂本。恐ろしいまでの活気だな」


「なにせ大消費地帯の京まで、船でも陸路でも1日の場所やけんねえ。物が商われるのも当然たい」


 北陸で作られた食糧や特産品が、船を使って琵琶湖の北にある港町・敦賀つるがまで運ばれる。

 そしてそれらの商品は、深坂峠を越えて、琵琶湖北岸の港町・塩津まで輸送され――

 さらに、塩津から、船を使って琵琶湖岸の各港に運ばれていくのだ。


 琵琶湖岸にはたくさんの港町があり、どれも栄えていたが、この坂本の町は、京の都に近いこともあって特に発展していた。

 坂本の町に集められた品々は、京の商人によって値をつけられ、購入され、また船に載せられ、淀川(瀬田川とも)を通じて、都に運ばれていくのである。


 この通り、この時代、物を運ぶのはなんといっても船、すなわち水運だ。

 九州や四国、中国地方で作られた物は、瀬戸内海を通じて近畿地方、堺や京都に運ばれていき、銭になる。

 北陸や東北の諸国で作られたものは日本海沿岸部を通じて、越前、近江に荷揚げされ、京都へ。

 関東や東海で作られたものは太平洋側の航路を用いて、堺へ。――あるいはもう少し手前の、尾張・津島へ荷揚げされる。


 ものが集まるところには、ひとも集まる。

 ひとが集まるところには、自然と店も作られていく。

 そして店がたくさん集まれば、そこにはやはり銭が集まり。

 そして銭が集まるところには、ものがますます集まっていく。――好循環である。


「もっとも、この乱世だ。ひとや銭が集まることが、いいことばかりでもない」


 俺が言うと、カンナはうなずいた。


「銭が集まるところは誰でも狙うけんねえ。海賊みたいな無法者はもちろん、武士まで港をねろうとる」


「そりゃ、誰だって金はほしいからな。銭が集まる場所を自分の支配下に置こうとする勢力は多い。というか、まさに織田弾正忠家がそうなんだが」


 交易の一大拠点たる尾張・津島。

 信長の織田弾正忠家が、その津島を勢力下に置くことで金銭的収入を増やしたのは有名だ。

 信長の祖父、織田信定は津島に対して、ときには暴力、ときには懐柔で影響力を伸ばしていった。いまは亡き大橋清兵衛さんと織田家が縁続きなのはそういう理由だ。


 そんなわけで、津島は織田家の支配下に組み込まれたわけだが、武士や海賊などに支配されたくない、と思っている街も多い。

 有名なところでいえば、堺だ。かつて父ちゃんが説明した通り、堺の町は会合衆えごうしゅうという商人集団が町を運営していて、彼らはその資本の力で軍団を作り武装しており、町を独立勢力として保たせている(第一部第九話「5000貫の価値」より)。


「独立して稼ぐか、どこかの勢力の下で稼ぐか……ってわけだな」


「この坂本は、比叡山ひえいざんに保護してもろうとるんよね?」


 カンナは、西に顔を向けながらつぶやいた。

 緑色に染まり切った、そびえ立つ山脈が見える。

 あれが、比叡山だ。仏教・天台宗の総本山、延暦寺の境内としても知られている山である。もともと坂本は比叡山延暦寺ひえいざんえんりゃくじにものを運ぶために発展した港なので、比叡山の保護下にあるのも当然といえる。


「しかし坂本がこれほどの賑わいなら、延暦寺も相当の儲けだろうぜ。どれだけの関銭が入ってくるんだか」


 この時代、日本各地に関所があり、通るたびに金がかかるのはかつての旅で経験した(第二部第十三話「戦国関所事情」より)。

 その関所。陸路だけでなく、じつは水上にもあるのだ。海や川、そして琵琶湖のような大きな湖。これらを通るたびに、旅人や行商人は、所有者に対して銭を支払う必要がある。


「あと、荷留めについても比叡山が決める、ゆうことよね? 例えば――比叡山が『京の都に米を運ぶのは禁ずる』って言ったら、少なくとも坂本方面からは、京に米を入れることはできなくなる……」


「そういうことだな。まったく、水運を制するものは乱世を制するぜ」


 水運拠点を押さえれば、人が集まり、銭が入り、そして荷物の輸送までコントロールできる。

 今後、俺たちはこの視点を持たなければならない。織田家と神砲衆をますます発展させるために……。


 ――と、思案を進めていたそのときだ。


「よおう、弥五郎、カンナ!」


 遠くから、小柄な男が手を振って歩いてきていた。

 藤吉郎だ。その隣には、弟の小一郎、さらに伊与と五右衛門、そして――竹中半兵衛もいた。


「藤吉郎。もうそっちのお役目は済んだのか?」


「無論よ。まあ、わしは副将の身分でしかないで。肝心なところは柴田さまと丹羽さまがやってくださったゆえ、わしはただおっただけじゃ」


「そうか。……お市の方様、いよいよ浅井家の奥方様か……」


 藤吉郎は、信長の妹のお市の方が、浅井家に輿入れするため、その警護役を務めたのだ。

 信長が整えた警護の部隊は、なかなか壮大かつ華麗なもので、柴田勝家を主将に、丹羽長秀と木下藤吉郎を副将として合計500人の人数を揃えたという。信長はそれだけお市の方を大事に思っていたし、そして今回の織田・浅井同盟を重要な盟約だと思っているのだろう。


「かくして織田浅井の同盟は完璧。逆に織田と六角は手切れ。六角義賢は怒り狂っているってうわさだね」


 五右衛門が、なぜだか楽しそうに言った。

 すると、その隣にいた竹中半兵衛もにやにや笑い、


「六角家が怒り狂う筋合いもないでしょう。六角は、表向き織田と同盟を組んでおきながら、裏では斎藤家とも繋がりをもっておりましたからな」


「ほう。……そうなのか? 半兵衛殿」


「そうでござるよ、木下殿。六角義賢もさすがに戦国大名でござる。織田と斎藤、どちらが勝つかを見定めて、状況によっては織田を切り捨てるつもりでござった。……それゆえ、不義理についてはあちらのほうもなかなか大したものなのでござる」


 そういうことか。

 六角義賢。一度しか会ったことないが、なかなかしたたかな印象を受けた。

 あの男も、生き残るために必死に考えていたってことだな……。


「ところで、浅井家に仕えとる半兵衛殿が、なして藤吉郎さんといっしょにきとるん?」


「ああ、拙者、浅井家はやめました」


「「はっ!?」」


 俺とカンナは、同時にすっとんきょうな声をあげた。

 竹中半兵衛は、にやにや笑っている。


「いやあ、実は、このたび織田家に随身いたした『美濃三人衆』のひとり、安藤伊賀守は拙者の妻の父でござってな。すなわち義理の父。……その義父上から、『半兵衛、おぬしも織田家に来い』と誘われてしまい……上総介さまと新九郎さま(浅井長政)のお許しも得た上で、拙者、今後は織田家に仕えることになり申した。そういうわけで、今後はみなさまとお仲間。どうぞ仲良くいたしましょうぞ。ふ、ふ、ふ」


「うん、まあ、そういうわけじゃ。半兵衛どのは同じ織田家の家来となった。智謀神の如し、今孔明と呼ばれる半兵衛どのが織田家に来てくれるのは心強い! 今後はいっしょに頑張っていこう。のう、半兵衛どの!」


「はい、木下どの。ふ、ふ、ふ……」


「はあー……なかなかびっくりな展開やねえ」


 カンナはちょっと驚いている。

 俺もいきなりのことなのでぎょっとしたが、しかしまあ、竹中半兵衛が織田家に仕えるのは史実通りだ。

 冷静になってみれば、むしろこうなるのが当然といえる。木下小一郎に竹中半兵衛、それにここにはいないが蜂須賀小六も織田家の傘下に入っているし、藤吉郎の周囲に集まるべくして集まる役者が、いよいよ揃ってきたって感じだな。


「ところで俊明。坂本の調査は終わったのか?」


 伊与が尋ねてくる。

 今回、近江に行くにあたって、俺たちは役割分担をしていたのだ。

 伊与と五右衛門は、藤吉郎の護衛として浅井家の本拠、小谷城へ。

 俺とカンナは、今後の商いの調査のために、坂本へ――というふうに。


「こっちは問題なく終わった。坂本はやはり琵琶湖水運の重要拠点のひとつだな。来た甲斐はあったぜ」


 以前、近江に来た時に北近江の町は調べていたが、近江西側の港町、坂本は調べていなかった。

 それは調べる時間がなかったからだが、こうしてちゃんと来ておいてよかった。琵琶湖水運の賑わいを、目の当たりにすることができたからな。


「この坂本にも、交易に来たいねえ。きっと儲かるばい」


「それほど大事なところか、坂本は。ううむ、これは上総介さまに、しっかりご報告せねばならんのう」


 藤吉郎が言った。

 坂本の調査をするのは、信長の命令でもあったのだ。


 信長はいま、商いに大きく目を向けている。

 いや、もとより商業に聡いひとではあったが、いまはますます力を入れているのだ。


 先日、改名したばかりの岐阜城に入城した信長は、美濃国・加納の町にて開催されている『楽市』を改めて承認。数々の税を免除し、国内の自由な往来を保証した。


 これにより、俺にとっても思い出深い加納の楽市は、今後も続いていくことになり、そして織田家の支配下に置かれることが確定した(ちなみに、この楽市令は来年(1568年)には『楽市楽座の上、諸商売すること』と改めて命令され、ここでは座さえも廃止され、いわゆる楽市楽座が開始されることになる)。


 このように商業をますます盛んにしていきたい信長は、近江坂本の様子も参考にしたいということで、俺を坂本に派遣したのである。藤吉郎についても同様だ。藤吉郎は、お市の方輿入れの役目が済み次第、俺と合流するように言われていたのだ。


「琵琶湖東部に勢力を持つ浅井家と、尾張津島、美濃加納に勢力を持つ織田家が同盟を結んだのは、やはり両家にとって幸いだ。琵琶湖、加納、津島の3点を中心に相場を調査し、交易を繰り返していけば、織田家も浅井家も神砲衆も、より栄えること疑いなし。……藤吉郎。この点、よくよく上総介さまに献言することにしよう」


「うむ、そうしよう。織田と浅井が共に大きく発展すれば、お市様も喜ぶであろう。……うふっ、あの綺麗なお市様の喜ぶ姿を、わしゃ見てみたいでのう!」


 藤吉郎はニコニコ笑った。

 俺も思わず笑ったが、しかし内心は穏やかではなかった。


 浅井家に嫁いだ信長の妹、お市の方……。

 しかし織田家と浅井家は、のちのち同盟を破棄し、敵として争う運命にある。

 浅井家と同盟をしている朝倉家と織田家が、のちに仲たがいを起こし、そして浅井家は朝倉家との縁を重視して、織田家との同盟を破ってしまうのである。


 俺としては、その流れは避けたい。

 稲葉山城を落とすための新兵器、攻城塔を作るために、織田家は浅井家と同盟することになった。

 俺の行動がなければ、お市の方は浅井家に嫁入りしなかったかもしれないのだ。……それを思えば、のちのお市の方の運命を、どうして俺が放置することができよう。


 俺は、決めていた。

 史実に反することになろうとも。

 浅井家を、お市の方を、悲しい目には遭わせない、と。


「藤吉郎。今度、上総介さまにお会いしたときに、よくお伝えしよう。……浅井家との同盟は織田家にとって命綱同然。なにがあろうとも、決して浅井家との縁を軽視されませぬように、と」


「……ふむ? ……もちろんだとも……」


 やけに念を押したように浅井との同盟を重要視する俺を、藤吉郎は怪訝顔で見つめてくる。

 俺の素性を知っている伊与とカンナ、ふたりの妻だけが、神妙な顔になっていた。




 それから俺たちは、越前国へと向かった。

 越前の特産品や相場について、より深く調査するためだ。


 と同時に、越前を支配している朝倉家についても調べておきたい。

 越前まで調べた上で、岐阜に戻るが最上だと、俺と藤吉郎は判断した。


「越前の名物ゆうたら、なんといっても陶磁器やね。『織田焼』なんて名前で呼ばれとるけど、ツボやらカメやら、すり鉢やらが有名たい。色合いも使い心地も抜群やけん、京や堺に持っていったらよう売れるとよ」


 すでに越前に何度か交易に来ているカンナが言った。

 俺自身は越前に来るのが初めてなので、北風が吹きすさぶ越前の田園地帯をもの珍しく眺めながら、そうか、そうか、と何度もうなずく。


「あとは漆器も有名です。越前国北方にある『片山椀』と呼ばれる漆器は1000年以上前から作られているとか。……それと和紙も知られていますね。越前和紙です。質が良いことで有名ですが、流滝寺という寺が座を設けて商っておりますので、ここに食い込むのは難儀かもしれません」


「小一郎、汝、ずいぶん詳しくなったのう。一人前の商人のようじゃぞ」


「はは、カンナさんに鍛えてもらいましたから。私自身は、大したことは……」


「いや、いかに鍛えてもらおうとも伸びぬものは伸びぬ。弟殿は良い資質をもっておられる」


「へえー、毒舌侍どくぜつざむらいの竹中半兵衛が褒めるとは、大したもんだねえ。小一郎、アンタ、自信をもっていいよ」


 小一郎、藤吉郎、半兵衛、それに五右衛門が軽口を叩きつつ――俺たちは進んでいく。

 と、そのときだ。ふいに、先頭を歩んでいた伊与が立ち止まった。


「どうした、伊与」


「……気配がする。そこの森の中」


 田園地帯のど真ん中。

 ごく小さな鎮守の森に、伊与が鋭い目を向けた。

 伊与の達人ぶりは折り紙付きだ。俺たちは全員、臨戦態勢に入った。


「そこにいる者たち、出てこい。いるのは分かっているぞ!」


 伊与が、声を、張り上げる。

 すると――がさがさ、と音を立てて、森の中から十数人の男たちが登場した。


 山賊――

 ではない。絶対にない。

 なぜなら男たちが着ている服は、古くはあるがどれもずいぶん上等で、手に持っている刀や槍も、一級品のものばかりだったからだ。


「ついに見つかったか……」


 男たちのうちのひとり、特に大柄な人物が口を開いた。

 刀に、手をかけている。


「まさかこんなところにまで、追っ手がくるとは思わなんだが……しかし我々もこんなところで死ぬわけにはいかぬ。おぬしたちを全員切り捨ててでも、前に向かって進むのみじゃ」


「追っ手……?」


 俺は、思わずキョトンとした。

 なにを言っている? この男……。


「おいおい、待たんか。こりゃなにか誤解があるぞ。わしらは旅の者。おぬしたちを追ってなんかおらぬでよ」


「黙れ! 先日もそう言って、我々を油断させたではないか。同じ手には乗らぬ!」


「先日、ってのがなんのことだかさっぱりだ。俺たちは本当に旅の者なんだが」


 藤吉郎に続いて、俺も弁明する。

 どうもこの男たち、誰かに追われているようだが、俺たちとしては戦う理由などない。

 誤解を解きたいところだな。さて、どう言えば分かってもらえるか――


「山田うじ!」


 そのときだ。

 聞き覚えのある声がした。

 そして男たちの集団の中から、のっそりと、彼が登場した。


「やはり山田うじではないか。自分だ。和田伝右衛門惟政だ!」


「わ、和田さん!?」


 なんとそこにいたのは、甲賀の頭目、和田惟政さんだったのである。

 何年ぶりだろう!? 近ごろ、ご無沙汰していたが……まさかこんなところで会うなんて!?


「和田さん、どうして越前に!?」


「それはこちらのセリフでござるよ、山田うじ。……ああ、細川うじ、大丈夫でござる。以前、話をしたことがござろう。この人物は自分とは古い知り合いで、尾張津島に拠点を置く集団、神砲衆の頭目、山田弥五郎どのでござる」


「神砲衆。……おおっ、するとそなたが、伝右衛門どののお仲間のひとり、山田弥五郎どのでござるか。これは失礼仕った。拙者の早とちりだった」


 細川うじ、と呼ばれた侍は殺気を解き、目を細める。

 俺たちの間に生まれていた、一触即発の空気は消えた。穏やかなムードが広がる。

 細川うじ、か。和田さんの知り合いで細川、といえば――


「神砲衆の山田、か」


 そのときだ。

 和田さんや細川さんの背後から、甲高い声が聞こえてきた。


「予も、和田伝右衛門から話は聞いておるぞ。……顔が見たい。山田とやら、こちらへ参れ」


「あ、いやなりませぬ、上様。いかにこのような場所とはいえ、上様みずからお出ましなど――」


「構わぬ。どうせ忍びの旅ではないか、兵部大輔ひょうぶだいふよ」


 そう言って、俺たちの前に姿を現したのは、狐のような眼差しをした、痩せぎすの男。

 鋭く、油断ならない目をした、しかしやけに色白で背が高い人物だった。


「山田うじ、木下うじ、頭が高い! 平伏されよ!」


 和田さんが怖い声で言ったので、俺たちは慌てて地べたに頭をつけた。

 そして、和田さんは続けた。


「こちらにおわすお方は、さきの将軍様、足利義輝公の弟君。足利左馬頭義秋さまにあらせられる」


 ……義秋……!

 足利義秋あしかがよしあき……!

 その名を聞いて、俺はすぐにピンときた。


 彼は、のちに足利義昭と改名し、室町幕府の15代将軍となる男だ!

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