どこでもドア
未来人は過去を変えるために来たんではない
地球シミュレーターをご存じだろうか
地球とその周辺の星をそのまま、
スーパー多次元コンピューターで再現した装置だ
膨大な情報量を持ち、ささいな物理法則、生活する人の意思まで再現さされている
見かけの情報量はその実在する地球のものと変わりない
シミュレーターの中の人間は生きている言っても過言でない
この地球シミュレータの使い道
設定される時間の経過スピードを速めてやる事ができる
私たちが、1日すぎる間にシュミレーターの中では1年が過ぎるように設定しておく
すると、10日後には10年後の地球が観察できるのだ
そして、100日後には100年後
地球の未来の出来事を知る事ができる
特に重要なのは、そこに住む人々の生み出す技術だ
彼らが生み出した技術はそのまま利用できる
未来道具をつくる事ができるようになるのだ
シミュレーターは多くの発明品をもたらした
・タケコプター
・通り抜けフープ
・桃太郎印のきび団子
そして
・どこでもドア
特に、『どこでもドア』の発明の影響は大きく
あっというまに、世界中に広がっていった
そして、未来の道具のおかげで豊か生活を送るようになって
しばらくしたある日
とある『どこでもドア』が行先不明で扉が開いた
そこから出てきた一人の女性・・
彼女はこの宇宙の人間ではなかった
シミュレーターの中から出てきた、未来人であった
彼女はいった
「地球シミュレーターからきました」
「危害を加えるつもりはありません」
「地球シミュレーターの安全を確保したいんです」
さらにこう言った
「私と一緒に来てください」
「この外にはもう一つ宇宙があります」
「そこにもどこでもドアができた頃です」
「みんなで会いにいきましょう」
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