よめないし、わからないし Ⅰ Ⅱ

漢字検定二級に挑戦

模試

〇長い前置き（読み飛ばしてください）

日本漢字能力検定協会が主催する日本漢字能力検定(漢検)というものがある。

１級から１０級まで設定されており、各級の程度が日本漢字能力検定採点基準に示されている。

そのなかで漢検２級は「すべての常用漢字を理解し、文章の中で適切に使える」とされており、その学習は社会人として、また、他人の目に触れる小説・エッセイを書くうえで役立つように思う。

なぜなら、多くの人に読んでもらえる文章を書きたいのならば、普通の人が読めない漢字の使用は避けるべきであり、そうなると常用漢字がひとつの基準になると思うからだ。

また、普通の人が理解できる範囲で四字成語(熟語)を使いたいのならば、漢検２級までに出て来る成語を基準にするのも可能だと思う（個人的には２級でも使うべきではない成語はあるが。また、そもそも成語の使用は極力さけるべきだろう）。

逆説的に、そして私が声を大にして言いたいのは、一級や準一級で学ぶ漢字・成語は、広く他人に文章を読んでもらいたい場合は、その使用を避けるべきである。

パズルやなぞなぞにしか思えない当て字は、「社会」人の書く文章には不要だ。

私は当て字が嫌いである。憎んでいる。

しかし、すべての当て字を排除すると文章が書けないので、嫌々ながら必要悪と認識しつつ使用している。

そういう人間からすると、漢検１級と準１級には興味がない。

わけのわからぬ当て字ばかりだからだ。

そういうわけで常用漢字の復習を目的に漢検２級をこつこつと勉強しているのだが、ほとんど手書きで字を書かないでいたため、恐ろしいほど漢字が正しく書けなくなっていた。とくにハネとトメ。パソコン怖いよ。

しかし、漢検のために、とめはねやバランスに気をつけて字を書いていたら、けっこう読みやすくなった。思わぬ副産物である。

書き順に関心はなかったが、バランスをよくするのに役立つ場合もある。

昨日、一通りの学習が終わったので、私の苦手な漢字で問題を作ってみた。

皆さん解けるだろうか？

助言をひとつ差し上げるならば、人の心の動きに関する漢字に悩んだら、りっしんべん(性の左側)の漢字を思い出せ、である。

なお、まちがいがあるかもしれないが、責任は取らない。

〇問題

一　次の漢字の部首を記すのじゃ。

１　再

二　次の四字熟語のカタカナ部分を漢字二字で記すのじゃ。

１　ブブン弄法

２　雄心ボツボツ

３　綱紀シュクセイ

４　意気ショウテン

三　次のカタカナを漢字に直すのじゃ。かっこの中は類義語じゃ。

１　シンセキ（縁者）

２　コンキュウ（貧苦）

３　フンガイ（激怒）

四　次のカッコ内のカタカナを漢字一字と送りがな（ひらがな）に直すのじゃ。

１　見当ちがいも「ハナハダシイ」。

２　「オダヤカナ」顔でそう言われたよ。

３　君が「ソソノカス」から。

４　「ウトマシイ」言い訳はよしてくれ。

５　銀河帝国の国旗が「ヒルガエル」。

６　イゼルローン共和政府が「ワズラワシイ」。

五　次のカッコ内のカタカナを漢字に直すのじゃ

１　伊達直人からランドセルを「キゾウ」される。

２　Amazonで本を「ショウリョウ」する。

３　番号を忘れて「アンショウ」に乗り上げる。

４　経営が「ハタン」した。

５　暴力団に身柄を「コウソク」された。

６　エル・ファシルに「ザンテイ」政権が誕生。

７　「ダセイ」でツィートする。

８　「シンラツ」なリプに気落ちする。

９　キノコ派に「シイタ」げられる。

10　大学でフランス近代史を「リシュウ」する。

11　「ケンアン」事項を後回しにしたい。

12　「シュコウ」のない庭園だ。

13　お笑い界に「センプウ」を巻き起こす。

14　神経衰弱の遊び過ぎで心神「コウジャク」に。

15　「ショウコ」りもなく大麻に手を出す芸能人。

16　声を「ウル」ませながら記者の質問に答える。

17　「カギアナ」にマイナスドライバーを挿す