「りくろく」たる車輪音

『そのたる車輪音で、たれがみても大砲であることがわかった』(文春文庫・司馬遼太郎「酔って候」№2068/3737)


りくろくを辞書やインターネットで調べたが意味は出て来なかった。

前後の文章から判断して、轆轆ろくろくに陸陸もしくは六六の字を当て、りくろくと読んだか。

轆轆は車が走るときのごろごろという音を形容した言葉。

戦前戦中以前の表現なのか、関西の方言なのか。よくわからない。



司馬の文章には無駄な飾りが多いように思うが、あまり本を読まない人にはそれが充実した読後感を与えるのかもしれない。


参照:漢字源

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