応援コメント

「獅子」の子は誰の子?」への応援コメント

  • 中国では昔、巨大な犬のことを「獅子」と呼んでいたそうです。
    そもそも中国にライオンは存在していませんでしたが、インドから大きな犬がやってきた時、これはライオンに違いないと考えて「獅子」と呼んだのが始まりでした。

    獅子は、サンスクリット語の「simha(シンハ)」の首音を音訳した「師」に「子」を付して「師子(シーツィ)」となり、のちに獣偏をつけて「獅」になったといわれています。

    ライオンが百獣の王と呼ばれるのも、中国語で獅子の「獅」には「あらゆる全ての獣」という意味があるからです。

    日本では、獣を「しし」と呼び、イノシシやシカが「しし」と表現されていました。
    ヤマトコトバの「しし」は、「けものの肉」を意味する言葉だったようですが、後に転じて「野獣」の意味になりました。
    「ゐのしし」は、漢字を使えば「猪のしし」であって、「『猪(ゐ)』の野獣」と言う意味です。
    ヤマトコトバの「しし」は元来、漢字の「獅」とは無関係の言葉です。「獅」と言う漢字がイノシシの意味を持っているわけではありません。

    また、中国から伝わった想像上の動物としての獅子は、「唐獅子(からしし・からじし)」とも呼ばれます。


    「子」と言う漢字はもともと「親から生まれた物」と言う意味でしたが、色々な物につく接尾語になりました。
    「読書子」は、「読書をする人」と言う意味です。
    「孔子」「老子」など、教養と人格のある人を意味することもあります。
    「種子」は、「種」に「子」を付けて、「子孫発生の元」という意味を強調しています。

    「名詞+『子』」で、「元の名詞とそれほど変わらず、意味を明瞭化させる」造語法が発生しているようにおもわれます。
    例えば、「金子」「帽子」「椅子」などです。

    なので「椰子」の「子」も種子と同様に強調して付けられていると思います。

    作者からの返信

    snowdropさん、こんにちは。
    きょうはずいぶんと寒いですね。

    『「名詞+『子』」で、「元の名詞とそれほど変わらず、意味を明瞭化させる」造語法が発生しているようにおもわれます』

    なるほど。
    丁寧な解説ありがとうございました。
    参考にいたします。