弱り目に祟り目の「目」
弱り目に祟り目は、不運の上に不運が重なること(広辞苑)。
この場合の「目」はeyeではなく、situation(状態)。
弱っているうえに、たたりにあったわけである。
ずっとeyeだと思っていたが、祟り目とは何ぞやと思って、調べたところ、長年の誤解に気がついた。
目が弱っているうえに、何か目の病気になったのだろうと思っていた。
『ところが、人間万事塞翁の馬、七転び八起き、弱り目に祟り目で、ついにこの秘密が露見に及んでついに御上の御法度を破ったと云うところで、重き御仕置に仰せつけられそうになりました』(夏目漱石/吾輩は猫である/青空文庫/位置№4102/8742)
余談だが、このページにはAgnodiceという女性が出て来るが、漱石はよく知っていたなと思う。
ロンドンで仕入れたのだろうか。
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