念者




















念者ねんじゃ

男性同性愛において、兄分にあたる者。稚児、若衆を寵愛する側の者。

中世から近世初期に定着した語とされている。

念は、心の中にふくむ(含=今)から、いつもおもうの意をもつ。


『スパルタでは美青年が、貧しいけれども立派な人間をさしおいて金持をに選んだ時には、金銭への欲を金銭の罰でこらしめる趣旨だと思われるが、監督官はその青年に罰金を課した』(岩波文庫「ギリシア奇談集」p109)


参照:新漢語林、日本歴史大事典



古代ギリシャにおいて同性愛はタブーでなかったが、年長者と若者の精神的なつながり、交流を通じた若者の成長が重視されていた。

ちなみにソクラテスは美貌の弟子アルキビアデスに迫られても手を出さなかった逸話を残している。

そのアルキビアデスはペロポネソス戦争におけるトリックスター。日本で言えば松永久秀か。

ペロポネソス戦争はギリシャ全土を巻き込んでアテナイとスパルタが覇権を争った戦いで、このためにギリシャは疲弊し、マケドニアに蹂躙されることになる。

そのマケドニアからアレクサンドロス三世が現れる。

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