石油の価格

 石油の価格はOPECが決めているのだろうが、その後の製油の価格は各国の石油会社に委ねられている。


 石油燃料の価格には疑問を憶えずに入られない。


 石油製品の主要であるガソリン燃料にはレギュラーガソリンとハイオクガソリンがある。

 ハイオクガソリンの方がオクタン価が高いのですが、精製方法等を考慮してもレギュラーもハイオクも価格は一緒なのです。


 では、何故ハイオクの方が高いのか?


 かつて、ハイオク仕様車といえば高級車ばかりでした。そういう車を買う人は金目を厭わず、燃料が高かろうが、それを金持ちのステイタスとして受け入れるような人達ばかりでした。そこで、石油会社はハイオク燃料の価格をレギュラーより高く設定したのです。


 作り方もコストもレギュラーと同じで、同じ価格で売られなければおかしいと一般市民が気付いたのは最近のことで、それまではアコギな商売を続けていたのです。簡単言うと、ぼったくってたんですね。


 では、現在も価格が違うのは何故でしょう?

 それはエンジン清浄剤などを加えてレギュラーガソリンとの価格差を保てるようにしているのです。


 エンジン洗浄剤など添加しなくてもハイオクはハイオクです。レギュラーガソリンと同じ価格で販売できますし。ハイオク仕様車に給油できます。

 価格を下げようとすれば下げることは可能なんです。


 しかし、石油業界ギルドのせいでそうもいかないようです。


 石油というのは精製して使用目的の違う多種の油に作り変えられます。

 ガソリンを精製するには灯油や重油も同時に精製されます。


 一般的に言って、沸点の高い重油などはボイラーや大型船にしかた使われないような油の滓です。


 一方、沸点の低い灯油やLPG、ジェット燃料なども需要の高いガソリン燃料に比べて価格が安くなる筈です。


 ところが、ジェット燃料だけは高額ですが、これには凍結防止剤などが含まれているので高くなるとのことですが、「レギュラー・ハイオク問題」を考えると、定かではありませんね。


 ジェットもロケットももっと安く飛ばせるのかもしれません。

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