戦争と着陸装置
前回、Su27〜37は着陸装置が強靭であると書きました。
着陸装置(ランディングギア)が丈夫で、どんな所でも離着陸できるというのは、「自由にどこでも飛べる」ということだ。
離陸できなければ飛べないし、着陸できなければ、飛んだとはいえない。
着陸装置はエンジン以上に大切な物だ。
しかし、着陸装置(車輪)が無い航空機がかつて造られた。
旧日本陸軍の「剣」と旧日本海軍の「桜花」だ。
剣は離陸と同時に着陸装置は落下する。
桜花にはそもそも着陸装置そのものがない。
両方共、特攻専用機なので着陸する必要が無いのだ。
この剣と桜花を設計した人、製造した人はどんな思いだったろうか?
飛行機が好きで好きで堪らなくてそういう仕事を選んだ人達ばかりだろう。
決して生きて着陸することが出来ない飛行機を作ることがどれほど辛かったのだろうか?
剣も桜花も飛行機なんかじゃない。自殺道具にほかならない。
元々、「特別攻撃」は、必ず生きて帰らねばならない、と山本五十六は主張していたが、陸軍の介入によって、政治的に自爆せざるを得なくなったのですが、そんな事は自爆する兵隊たちには関係ありません。
「特攻」の戦法は戦時中日本が占領していたベトナムにも伝わり、犬に爆弾を括りつける「犬爆弾」や、更にはリュックに爆弾を背負って自爆する、自爆兵、更には現代の「アルカイーダ」や「イスラム国」の自爆攻撃へと伝わっていきました。
着陸装置のない飛行機なんて、もういらない。
そんな飛行機より、ゴルフ場や河川敷でも離着陸できる戦闘機を作るべきだと思います、
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