戦争と宇宙開発
最近の宇宙開発は惨めなものだ。
かつては月まで行ったというのに。
アポロ計画やソユーズ計画の裏には冷戦がある。
ロケットの開発は大陸間弾道弾の技術を高めるためで、東西の軍事技術のアピールに他ならなかったから、アメリカも当時のソ連も湯水のごとく予算を使い、宇宙開発をしていた。
思えば、あの時代に月まで人類を運んだという事実は凄いことだと思う。
OSもフロッピーディスクすらなかったコンピューターで軌道計算したのだから、「凄い」としか言いようが無い。
今で言うアプリケーションというものもなく、予めプログラムを書き込み、そのプログラムは基本、書き換えることは出来ない。書き換えるにはプログラム言語を直接入力するしか無い。
その当時、どの様なコンピューター言語を使用していたのか判らないが、現在使用されている言語より、遥かに原始的なものだ。
そして、Macやウインドウズが登場したにも関わらず、スペースシャトル計画は終了してしまった。
今や、商業ベースで宇宙開発するしか無いが、費用対効果が全く見込めない。
科学の飛躍的進歩は常に戦争と共にあった。
現在、平和な国が多く、冷戦時代のような緊張もない。
それでは科学は進化しないのか?
出来ることなら、戦争などせずに月や火星に人類を送り込めたらと、私は思う。
何故なら、太陽には寿命があるからだ。
赤色巨星になって地球を飲み込むのか、白色矮星になって地球を吹き飛ばすのか、実際に見てみないと誰もわからないだろう。
しかし、必ず太陽は消滅する。
もし、その時まで人類が存在しているのであれば、太陽系から脱出する方法を見つけておく必要がある。
まぁ、千年後になるか一万年後になるか解りませんけどね。
人類が存在していたと科学的に確実に証明できるのはせいぜい三千年か四千年ですから、そんなことを心配する必要は無いのかもしれません。
しかし、いずれ遅かれ早かれ、太陽も地球も滅亡する。
人間は自分がいずれか死ぬことを確信しているが、自分の死を通常は心配しない。健康であれば、自分は死なないと信じている。
地球も全く同じなのに気付かない。或いは気付いていても知らないふりをする。
いや、考えても無駄だと諦めているのだろう。
どうせ自分の世代ではない。
そう思っている人が多ければ多いほど、戦争は終わらないと思う。
戦争が起こるなら、更に科学が飛躍的に進歩するだろう。
まさに、ディオニッソスですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます