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 果たしてそれは、問題のアカウントが投稿する小説とほぼ一致した。

 既に深水氏によって調べ上げられていたアカウント主は追及を受け、結局裁判沙汰にもつれこみ、相手が誰かを知ったとき梓河は小さく舌打ちをした。

 梓河が起こした訴訟はあっけなく勝訴し、俺たちは次の段階へ進むこととなる。

 すなわち、サイジョーの運命を変える。

 ただし、それはここまで来た俺たちにとってはとても簡単だった。

 なぜなら、サイジョーの原稿を盗んだ犯人が自ら白状したからだ。

 サイジョーの才能を妬み、その性自認を気持ち悪いと思い、総合して、殺したと。

 それは、当時の担当編集者だった。


 かくして、サイジョーの運命は変わった。

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