発達障害と感覚過敏

この度は読んでいただきありがとうございます。

今回は感覚過敏について。日ごろから疲れやすい発達障害ですが、その原因とは何なのか。


1.発達障害の体調管理の難しさ

発達障害の人は疲れやすいとよく書かれていますがどうしてなのか?

この理由は発達障害を持つ人の特性「感覚過敏」によるものが大きく関係しております。

大きく分けると視覚過敏、聴覚過敏、触覚過敏の3つに分類されます。



2.視覚過敏とは?

視覚過敏とは健常者の方に比べて日の光や蛍光灯などの目から入る光や色などに過剰に反応してしまうことを言います。

皆さんが普段気にしないような明かりの明るさやちょっとした色など日常生活では気にも留めないレベルの事でも視覚過敏の方からすればとても辛いものだったりします。

例を挙げると先ほど出した蛍光灯の明かり、色だったら蛍光色や単色の赤や青などのはっきりした色を見るのが辛い事があります。

健常者の方からすれば「なぜそうなるのか?」と疑問を呈されるかもしれませんが、発達障害者の人たちは普段の生活でも大変苦労をしています。


3.聴覚過敏とは?

聴覚過敏とはちょっとした雑音や機械の駆動音、サイレンなど日常生活においてよく聞く気にしないような音でも大きく聞こえてしまったり、気になってしまう状態のことを言います。

エアコンのかすかな音やサイレン、また自転車のベルやスーパーなどでかかっているBGMなど生活するうえで音はずっと聞こえているのですが、聴覚過敏の方からすると大きく聞こえてしまっていたり、その音がずっと気になって注意散漫になるという事もあります。

仕事場であればキーボードのたたく音やプリンターのちょっとした音、エアコンの風が出すかすかな音などが聴覚過敏の方からするととてもうるさく感じてしまうのです。


4.触覚過敏とは?

触覚過敏とは普段私たちが身に着けている服や寝具、アクセサリーなど肌に直接触れるものに過剰に反応してしまってかぶれや息苦しさを感じたりすることを言います。

洋服などがいい例でタートルネックの服などで首元までかかる服の際に服の素材によって痒みや息苦しさなどが出てしまいます。

また、寝具においても特定の素材だと寝ることが出来ず不眠症になったり、気になってしまって寝坊したりと生活上不便な事が多くなります。

また、これは社会生活でも多くあり、ちょっと相手に触られただけで殴られたような痛みが来たり、ほんの少し布が触れただけで痛みや痒みが出たりと周りの理解が得られにくいものでもあります。


5.じゃあどうするのか?

根本的な解決ではありませんが、自身で出来る防止策としてこのようなものがあります。

視覚過敏だったら普段からサングラスなどをして強い光や気になってしまう事をなるべく少なくして発達障害の特性をある程度抑えることが出来ます。

聴覚過敏の場合、外に出る際はヘッドホンをして外の音を減らすノイズキャンセリングヘッドホンというのを使用したりします。

また、室内であれば周りの方の了承を得て小さくしたりイヤホンなどをして音をなるべく入れないようにする工夫が出来ます。

触覚過敏の場合、普段から使うものを自分の使いやすい素材に変えて置くことでこういった症状が出るのを抑えることが出来ます。


6.終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回は発達障害の特徴、というよりは発達障害の方が抱える生活上の不便さに的を絞って書かせて頂きました。

こういった聴覚や触覚などの五感に関する過敏は人によって様々ですが皆抱えている悩みはありますのでその都度対応していただけたら幸いです

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