発達障害とカサンドラ症候群
この度は読んでいただきありがとうございます。
今回は夫婦関係と発達障害について。今のご時世、家にいることが多く夫婦はもとより家族といる時間が多くなりがちですがそういう時こそ気を付けないといけないことがあります。
1.夫婦間で起こる発達障害関係の病気
発達障害を持つ家庭だと夫、妻関係なく「カサンドラ症候群」というのを発症する可能性があります。
語源は古代ギリシャのカサンドラという女性の名前から。
発達障害者への支援や助けで報われない日々から、精神的な苦悩や疲弊疲労が積もって大きくなりパートナー自身が精神的なサポートを必要となってしまう状態の事を言います。
カサンドラというのは女性の名前ですが男性でも発症する事はあります。
この中には心的ストレスによる不安障害や抑うつ状態、PTSDなどが起きる事が多いです。
2.カサンドラ症候群は疾患(病気)なのか
世界的に広く用いられている精神疾患の判断基準である「DSM-5」には記載はありません。
正式な疾患名ではないんですね。カサンドラ症候群以外にも「カサンドラ情動剥奪障害」「カサンドラ状態」などと言われることもあります。
症状は先程書いたものが多く、支援している側がいつの間にか支援されてないと危険な状態になってしまう事も少なくありません。
さて、どうやってカサンドラ症候群が発症するかですが
一.少なくともパートナーどちらかに発達障害に関わらずASDなどの精神的な障害がある事
二.パートナーとの関係においてその障害が原因の激しい対立関係、精神または身体の虐待、人間関係の不満などがある
三.精神的な身体の不調や症状(うつ状態、罪悪感、不眠障害、体重の増減など)がある
こちらにカサンドラ症候群を命名した人の定義では「その事実を他人に伝えても理解をしてもらえない、理解してもらえない事」が加わります。
3.そうなる原因とは
これは色々あり、これといった特定が出来ないのですが「ASDなどを持っている家族やパートナーとの関係性の悪化、またはその事実をパートナーも周囲も理解せず当人だけが抱えて孤立する」といったことが共通としてあります。
当人が悩みなどを抱えたまま孤立する、とありますがパートナー側や周囲が当人の苦しみや問題を認識しにくい事が原因を見えづらくしているという指摘もあったり。
ASDを持っているパートナーが社会に適合している場合、仕事など外での環境では上手く行っているものの、いまのご時世家に長時間いることが多く、プライベートな空間が多いですがその中でのみ関係性が悪化することが多いです。パートナーや家族だけがその苦悩を感じている場合、外側からはその姿が見えにくいものなのです。そのため、当事者の悩みや問題が軽く扱われてしまったり、否定や批判を受けるなどさらに強いストレスにさらされる可能性もあります。
4.なりやすい人や傾向
ASDなどは男性に多いのでパートナーとなる女性に多いと言われています。
ですが、必ずしも女性だけがなるとは限りません。性格的には真面目だったり几帳面だったり優しい人が多いようです。
パートナーが社会性に欠けている行動言動をしたとしても、我慢し受け入れたりする忍耐強さが上手く効かなくて、偏った関係性が固定化、カサンドラ症候群になることがあります。
5.終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回はコロナという事もあり家にいることが多いと思います。
家にいると自然とそういった関係や嫌な事が目についてしまうもの。それでも今は自粛などで外出は出来ません。
全て我慢して受け入れようとは思わず、出来る限り話し合ってみるのもいいかもしれません。
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