発達障害と差別について

この度は読んでいただきありがとうございます。

今回は障害と差別について。精神的にも身体的にも辛い事ですね。


1.差別とは

差別とは書きましたが、その種類は様々。支援者間や医療従事者、また障害者同士であっても違いがあります。

今回はこの三つについて書いていきます。

2.支援者間での認識の差や差別

障害者である以上、少なからず支援者(デイケアのスタッフや家族も含まれます)に助けてもらう訳ですが、ここに認識の差が出てくる事があります。

2-1.家族の場合

家族。一番本人を知っていて、対処法も知っているはずの家族ですが、本人との差がある事が少なくありません。

一番知っている関係が故に、短所や嫌悪感を抱く部分を見ている時間が長いのです。

また、過干渉になる事もあり本人としてはありがた迷惑という可能性もあるのです。

短所を知っている、という事はその事に対して対処が可能という事にはなるのですがそれも限度があります。それに家族であっても一人一人違う考え、中には極端な事に出てしまう事もありましょう。

昔の話になりますが実際にあった事例で言いますと、あるご家庭で子供が生まれましたがしばらくして発達障害の診断が出ました。

その時、ご両親は子供を離れの小屋に閉じ込めました。両親の言い分では「近所の人に知られると嫌だった」との事。

発達障害に関わらず、子供が障害などを持っていると隠す人はごく一部ですがいるようです。

2-2.生活する中での支援者

助けてくれる人は家族だけではありません。職場に行けば同僚や上司。学校に行けば同級生や担任の先生など多岐にわたります。

学校であれば特別支援学級という障害を持つ児童を対象にしたクラスを作っている所もあります。労働においても然るべき対応をしてくれている場所もありましょう。

ですがそれでもなくならない。

今の時代ですと各県の調査した各種資料を見る事が出来るのですが、ある県では「発達障害だから」というだけで参加を拒否されたりアスペルガー、精神障害だからという理由で入学などが出来ない事があったようです。

仕事においてもハローワークで簡単なデスク仕事を紹介されたのにも関わらず実際は資材を運ぶ力仕事を紹介され、その事を質問したところ「じゃあもうしなくていいですよ」と一言だけだったそうです。

デスク仕事でもわざと聞こえるように「いなくてもいいのに」と悪口を言われたり。

2-3.医療従事者では

実は一番差が大きいとされている医療従事者からの差別。発達障害自体を知らない人からは「知らないから」起こっている訳ですが、医療従事者の差別は「知っているから」起きてしまっているものが多い。

とある雑誌の記事では「腹痛で病院に行ったのに精神障害だと説明した途端、精神科へ運ばれた」そんな事があるのです。

問診などでも精神障害だと説明すると、他に症状を説明しても全て「精神疾患、発達障害」と書かれてしまい診断としての態を成していないのです。

医療従事者でもそんな事が起きるとは思わず驚く方もいらっしゃると思いますが、医師の一人一人が全ての症例、障害を認知していることは現実問題として難しいので致し方無い事でもあるのです。

2-4.障害者同士での差別

障害者同士でもあるのですが、こちらは決めつけによる部分が大きい。双方とも障害者なので悩みや苦しい事が分かる分、まず「こういう事に不便を感じているのではないか」と考えるそうです。

問題は言っている方としては「助けたい」「力になりたい」こういった親切心からくるものだからです。

発達障害は千差万別、一人一人違うので差別と感じる可能性は高いかもしれません。

3.あとがき

こうして文章を書いていますが、こうした事を書く際には様々な資料を参考にしている部分があります。

そうすると見たくはない資料を見る事もあります。今回は各県の調査資料です。こんなにあるのかと驚くこともあります。

でもそれが現実ですからね。知ってないと行動出来ませんし「だったらこうしようか」と解決策を考える事も出来ますので。

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