発達障害の特徴と生き方

発達障害と薬について

この度は読んでいただきありがとうございます。

今回は「薬」について。

発達障害に関する薬は健常者の方が服用してしまうと危険なものもあるほど強力なものです。そしてその効果に見合った高額な費用が掛かります。

今回はそんなお話。

1. そもそも、発達障害の薬ってあるの？

「発達障害の薬」と言いましたが、正しく言えば「ADHDの薬」です。

ADHD（注意欠如多動性障害）という障害の治療に使われる薬を、発達障害を持つ方も使用しております。

発達障害を持つ方も服用している薬ですが、一般的な薬と比べると大きく違う点があります。

一つ目。価格が高い

一般的な薬（風邪薬を例とします）は高くても千円、安い物であれば五百円ほどで購入が可能ですが発達障害を持つ方が処方してもらう薬は決して安くはないのです。

ストラテラやコンサータ、インチュニブがありますが今回はコンサータを例とします。

コンサータという薬はADHDの症状の内「不注意、多動性、衝動性」を改善する薬となります。

コンサータは流通規制があり、登録している医師でなければ処方することが出来ないものとなっております。

以前はリタニンという薬が処方されていましたが、乱用する方が出てくるようになり社会問題となった事がありました。その時に厳しい規制や枠組み、流通委員会などの設立が起きました。

その影響もあるのか分かりませんが価格はとても高くなっています。

カプセル一つで約五百円です。それを四週間、朝に一錠服用するとして二十八個。

これだけで約一万四千円。これでもまだ少ない方だと思います。

中にはこの他にも違う薬や、一錠ではなく二錠で服用している方もいらっしゃいますので平均で三万と考えた方がいいかと思います。

保険を適用しなければ月々の薬代だけでもこれだけかかってしまう。

二つ目。効果と副作用

風邪薬の場合、軽い眠気などで大きな変化はないと思います（車の運転などはしないでくださいね）。そこまで生活上の支障は出ないと思います。

ですが、コンサータの場合ですが主な副作用として「食欲減衰、動悸、体重の減少」などがあります。目に見えて体重や食事量が減っていくのは最初は驚きと不安があるものです。私もコンサータを服用していますが最初は驚きました。

食事量の減衰というのは言い換えれば「食事する回数が減る」という事になります。

一日三回だったものが二回になる事もよくある事です。

人によっては睡眠障害に近い副作用が出ることもありますのでご注意ください。

副作用について書きましたが、服用する事で色んな事がやりやすくなる効果もあります。

「頭がすっきりして集中しやすくなった」「細かいことを出来るようになった」

個人差はありますが、概ね「集中しやすくなった」というのが多いですね。私もコンサータを服用してからは趣味の絵を描くことが出来るようになりました。

2. 薬を使って発達障害は治るものなの？

極端な言い方をすれば完治という状態にはなりません。あくまで「健常者に近くなる」というものです。出来る限り普通の生活が出来るようになるというだけ。完治（治る）という事はないのです。

発達障害とは生まれた時から脳の発達が他の方と違うというものです。

薬で治るものではありません。

マイナスな面を上げましたがプラスとなる面もございます。

薬を服用することで普段の生活がしやすくなり、今まで出来なかった、やる事が難しかった事に取り組むことが出来るようになります。

3. 薬を処方してもらう時にすること、しておくといい事

発達障害と診断され、いざ薬を処方してもらうとしましょう。

保険を適用せず薬を購入するとなると値段がとても高くなってしまいます。

一般的な保険もありますが、発達障害などの障害に関しては専用の保険（自立支援医療制度）があります。

一般的な保険（国民健康保険など）では三割の負担となりますが、自立支援医療制度の受給者証を提示すると一割の負担になります。

世帯の収入などで増減がありますので保険を使用したい方はご確認ください。

4.終わりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。

発達障害と認定されることを「怖い」と思うこともあると思います。ですが、自分の状態を自分が知らなければもっと環境や状態が悪くなる事もあります。

今の環境を良くするためにも一歩を踏み出してみましょう。