発達障害と家族についてのお話

この度は読んでいただきありがとうございます。

今回は家族について。発達障害はちょっとした環境の変化などで状態が変化してしまう障害です。少しでも理解していただけるとありがたい。

今回は「発達障害を持つ方」ではなく、「発達障害を持つ方の家族」に向けて書いております。

なお、一般の発達障害を持たない方を「健常者」と記述しております。

その表現に嫌悪感を感じる方は読まない事をお勧めしますが、何卒宜しくお願い致します。

1. 発達障害とは

  先程も書きました通り、今回は発達障害を持つ方のご家族に向けて書いておりま

  すのでまずはその説明からいたします。

  発達障害とは先天性の障害です。生まれ持って他の人と脳の発達が違うというも

  のでございます。

  それ故にいじめや差別の対象になりやすく、家族の支えが必要となるのです。

  例えば、他の方(健常者)に比べて物事に対して興味の偏りや好みが極端に強い

  傾向があります。

  食事では偏食という特徴があったり、好きな事や興味のある事に対しては時間を

  忘れて没頭してしまうというのもあります。

  どちらも生活をする上で問題となりやすいものなので、もしそのような特徴を見

  つけた際はゆっくりと観察をしてみて下さい。

  本人にとってはその状態、環境が一番安心できるのです。急に変わってしまうと

  体調を崩すこともありますのでご注意ください。

2. 家族の理解と対策について

  さて、ここまで生活についての話でしたが次は理解についてです。

  私の場合ですが、理解を示していたのは兄弟一人と母だけでした。

  もう一人の兄弟と父は一時期理解をしたものの、再び暴力や無理に働かせようと

  するなど、力によってどうにかしようとしました。

  今現在はどうにか落ち着いていますが、被害者である私からすれば毎日監視され

  ているようなもので家にいながら落ち着きません。

  まず「理解」という点ですが

  発達障害の特徴は本人が一番分かっている上に一番困っているのです。

  そこに家族とはいえ他人からあれやこれやと上から言われたり、暴力でどうにか

  されるのは精神的にも肉体的にも危険です。家族からすれば「どうにか頑張って

  ほしい。努力してほしい」と思われるのも分かりますが、本人が一番困っている

  のに分からない事を努力しろ、というのは酷だと思います。

  理解は出来る限りはしていただきたい、努力していただきたいところではござい

  ますが、無理に理解しようとしていただかなくても構いません。

  ですが、その場合「一切の行動に口出しをしない」事を考えてください。

  家族が分からないなりに行動してその結果、暴力を振るわれた私のような方を増

  やさないためにもよろしくお願いいたします。

  続いて「対策」という点について。

  対策と書きましたが、正しく書くなら発達障害者に対するサポートについてで

  す。

  代表的なものにデイケアというものがあります。

  専門の施設や病院に隣接した施設で、発達障害を持つ方が集まり一緒に治療をし

  ていく場所、と考えていただければよろしいかと思います。

  通院していく上でお金がかかってしまいますが、同じ境遇、同じ症状を持つ方と

  話すことで分かってくることもあります。ご検討をお願いします。

  また、このような施設や薬の処方などの際に発達障害などの障害を持つ方は

  「自立支援医療制度」というのを使う事が可能です。

  この制度を適用することで普段の負担費が1割となります。

  さらに月の負担費に上限が付きます(三月二六日現在、五千円となりました。)

  少しでもこのような制度を使う事で金銭面での負担が減らすことが出来ればよろ

  しいかと思います。

3. 終わりに

  ここまで読んでいただきありがとうございます。

  最初にも書きましたが一般の方を「健常者」と記述していることに注意書きを追

  加いたしました。健常者という言葉にマイナスイメージを持たれる方が多いと聞

  きましたので念の為入れさせていただきました。ご了承下さい。

  発達障害は決してマイナスな事ばかりではありません。マイナスな部分が目立っ

  てしまうので仕方ない所もあるのですが、そればかり指摘するのは違うと思いま

  す。

  どのような方でも視点を変えたり、物事に対処する方法を変えたりすれば必ず活

  躍できると思っております。

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