発達障害とネットについて
前回は生活について書きましたが、今回はネットについてです。
ネットと言ってもSNSというカテゴリーだけでTwitter、Facebook、mixi、Line等々。
手軽に世界の人々と繋がることが出来て、同じ趣味や悩みを抱えている方と知り合う事が出来る。そんなツールでございます。今回はSNSを中心に書いていこうと思います。
1. SNSとの付き合い方
この文章を書いている私ですが、使用しているSNSはTwitterがメイン。
そこで日々感じた事をつぶやいております。
そこで色んなトラブルや問題も起きる。その数は多いものです。
ネット、もといSNSではコミュニケーションというとチャットというものが主流でしょうか?言うなれば「文字だけ」の会話です。
会話って文字だけじゃないの?
実はそうとも言えますし、そうではないとも言えるのです。
この文章を読んでくださっている方に質問しますが、家族や知り合いとの会話でどこを見ていますか?おそらくですが、ほとんどの方が顔や身振り、表情などを見ると思います。
そこには「言葉、文字」という存在はあまり感じないですね。あるとすれば相手を思いやるための心。精神や思いやり、状況に応じた口調など「相手を思いやる精神」があるのです。
最近だとSkypeというのがありますが、あちらだと声が伝わる、音として会話が出来るので文字だけだと伝わりにくい所まで使える事が可能です。
ですが、文字だけの場合はその人の心境を考えようにも材料が少なすぎるのです。
例えばですが
「何しているの?」こんな会話があったとします。
実際に顔を合わせて会話している場合、その人の仕草や表情、口調などから「この人は怒っているのだろうか、それとも心配しているのだろうか?」とすぐに理解、対処することが可能です。
では、チャット(文字だけ)の会話の場合どうなるでしょうか?
判断材料はこの一文だけ。あとは前後の文章から気持ちを汲み取るしかないのです。
しかも、その文章は数分前のもので今の感情は違うかもしれません。
ネットでの会話は発達障害を持つ方にとってはとても難しいものなのです。
文面の言葉通りに受け取ってしまい、「何をしているのか」という事と理解して返答してしまいます。それで正解であればいいのですが、あちらが怒っている場合さらに怒らせてしまう原因になってしまう。
2. 私のネットでの失敗談
私の話になりますが、Twitterで多くの方にブロック(フォロー、ツイートの閲覧不可)という対処をされています。
中には私が関わっていないはずの方からもブロックという事もある。恐らくは私の話を誰かから聞いて、それを理由にブロックしたのではないのかなと思います。
ネットの中には暗黙の了解、ルールというものがあると聞きました。
例えば、実名(アカウント名や個人名)を出さない、出すにしても出す情報を出来る限り少なくする(名前やアカウントの画像を隠すなど)。聞いただけでも二つありました。
調べればもっとあるかもしれませんね。ですが、暗黙のルールを何割の方が守っているのでしょうか?ルールは知らなければ守ることは出来ません。知らない人に「それはルール違反だ。だからこうする」と言ったところで納得をするのでしょうか?
私は何回かですが何も隠さず、ある方のアカウントを「これはいけないんじゃないか」とツイートしたことがあります。その時はそのアカウントが差別的な言葉をアカウント名に使用していたので、もしやそのようなアカウントではないのだろうかと疑っていました。そののち、そのようなアカウントではない事が分かりツイートは削除しましたがやってしまった事には変わりありません。そこは反省するべき点であり申し訳ないと思っております。
ここまで「私がそのルールを知らない」ゆえに起こった事です。もしそのルールを知っていたらこのような事にはならなかったかもしれません。
このような失態、失敗をしていると素知らぬ誰かから「おいゴミ野郎」などと言われることもあります。障害を持っているとそのような方から誹謗中傷の書き込みやメッセージが届くことがあります。大体の方はその時に「障害者が~」「ガイジが~」といった言葉を叩きつけてきます。発達障害に関わらず、障害を持っているだけでネットでは格好の餌、誹謗中傷しやすい対象になってしまうのです。
3. ではどうしたらいいのか?
ネットはとても便利で悩みを書くと誰かが聞いてくれる、そんなツールでもありますが中にはそのような方を標的に誹謗中傷を書きこむ方もいらっしゃいます。
一番いい、根本的な解決は使わない事。極端な言い方ですが、使わなければ見ることもないですし、標的になる事もありません。ですが使いたいという方もいらっしゃると思います。
障害を持っているだけでここまで言われる、ならばどうすればいいのか?
まずは無視をしましょう。それがまず第一にするべきことです。
誹謗中傷をする方というのは大抵、反応をするとそれを餌にして規模が大きくなっていきます。無視をするだけでも違ってきます。
反応がなければいくら書いたところでそれはただの文字です。
ですが、誹謗中傷でも「死ね」「消えろ」「死んでくれ」などと書かれることもあると思います。私もありました。それでも耐えてください。
相手は反応を待っているだけなのです。それに反応しては相手の思うつぼ。
第二は証拠として残すという事。
誹謗中傷をされたらその画面、文面を残しておきましょう。スクリーンショットでもいいですし、手帳などに書き留めるのもいい。何かしらの形にしましょう。
何故、形にするのか?それは病院や警察などに行く際、それを見せる事で利用できるからです。
病院の場合、証拠として見せることでどれほどの精神的被害を受けたか、苦痛を受けたかの目安となります。診察の際にもいいですね。
警察の場合ですが、これは最終手段です。
誹謗中傷は名誉棄損やプライバシーの侵害など多岐にわたります。
警察が出る事態にならないのが前提ですが、もしそうなった場合証拠として使用します。
被害状況によっては書き込まれた掲示板に削除依頼を出すことも出来ますし、書いた人物を特定して逮捕、という事もあり得ます。
そうならないよう祈っております。
4. 誹謗中傷を書く人ってどういう人が多いのか
誹謗中傷を書く、というより他人に当たる人と言った方がいいですね。
日ごろのストレス、不満を抱えている方がどこかに発散したい、当たりたい。
そのように思った時、運動や趣味をするなど「自分、自己の範囲内で収まる人」もいれば
物に当たる、他人に暴言を吐く、暴力を振るうなど「他者にぶつける人」も少なからずいらっしゃいます。
生活していれば少なからずストレスや不満は溜まるものです。ですが、他人にぶつけたところでそれは一時の快楽や解消に過ぎず、明日にはまた同じようなストレスを感じることになるのです。
暴力も弱者を叩くことで優位に立ちたい、という精神的なものがあるそうです。
そうしても現実は変わらないのですが・・・
5. 最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回はネットという広いテーマでしたがいかがでしたでしょうか?
発達障害を持つ一人としての意見を書いたにすぎませんので「こういう意見、考えもあるんだ」と思っていただけたら幸いでございます。
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