発達障害の特徴と生き方
バリー
発達障害の特徴と生き方
皆さん、初めまして。この文章では発達障害を持つ私の生活やその際に起こる苦悩や難しい事、日ごろから注意していることを書いていこうと思います。
一つだけご注意を。これは私の考えであり、何か確証するようなものはございません。
一つの感想、考えとお取りください。
まず発達障害について。この障害は生れつきのもの、先天性の障害となります。
先天性とは生まれついてから健常者(健康な方)と比べて体の機能が一部不全、または完全に使えない。世間では先天性の四肢欠損や心機能の低下などが知られています。まだまだ脳の障害(発達障害など)は社会的には認知度が低く、度々テレビなどで特集が組まれますが、それでもまだ低く、誤解が生まれやすいものです。
1. 発達障害の特徴について
発達障害といってもその特徴は様々です。集団に入ることが出来ない、静かな空間でしか作業が不可能、人によっては複合した特徴を持っている方もいらっしゃいます。
主な特徴としては
こだわりが強く、一つの事に集中することが多い。(それで何かを成すこともありますが極めて稀です)
興味のあることをしている時はそれ以外の事柄(食事などの最低限の行動なども)が気にならなくなり、普通の生活も厳しくなる。
この中では「食事などの最低限の事が気にならなくなる」というのが一番の問題です。
人間、食事や睡眠などをしなければ死んでしまいます。ですが、発達障害を持つ方は好きな事、興味のある事をしている時はそういった事が頭から消えている場合があります。
この特徴があるかないかで後述する障害の等級の話に繋がります。
2. 発達障害を持つ私なりの生活
私が発達障害だと診断された(発覚した)のは一年前ほど。それまでは「なぜできないのだろうか?」という事を自問自答に近い形で延々と繰り返していました。
診断されてから色々と情報収集や方法の模索をしました、精神科への通院や薬の量の変更などなど。
興味の偏りというのが私の特徴。好きな事をやっていれば食事や睡眠などはしなくてもよくなる、というのは字面だけ見れば利点かもしれませんが、逆に言えば食事や睡眠を取らなくなるというのは健康的によろしくない事です。以前、好きな事をしていて深夜3時まで食事もとらず没頭していた時がありました。今になって考えてみれば恐ろしい事です。
3. 発達障害の等級について
発達障害には「等級」というものがあります。低いものは3級から。一番高いもので1級があります。高い程、生活において他者からの補助や援助、投薬などが必要となります。
私は発達障害2級という診断を受けています。2級ですと、生活においては食事の偏り(偏食ともいいます)、興味外の事柄に関して関心はおろか、すぐに忘れてしまいます(もしくは覚えていない)。
4. 世間からの偏見、評価
発達障害に限らず、目に見えない障害は偏見を持たれやすいものです。
目に見えない、つまり外見上は普通、正常な人として見れてしまうのですからね。
専門の機関、学校や病院などで知識を得ていなければ分からないでしょう。
骨折や外傷など「目に見えている傷」であれば説明は簡単でしょう。脳の問題、いや生まれついての障害など「目に見えない傷」は説明が難しい。それこそ当事者である私にも分からない事があります。自身の行動が読めない、予測できない事もあります。
それもあるのでしょう。理解という順序以前に「そんな生活してるやつの事なんか理解できるわけがないだろ」と言われることもあります。家族も理解は難しいでしょう。
厳しい言い方ですが、「家族も所詮は他人」です。気持ちを完全に理解、いや理解する事自体出来ないでしょう。理解できるのだとしたらそれは一種の超能力。それか頻繁に会話を交わし、意見を言い合っている素晴らしい家庭なのでしょう。
私はそういう家庭には生まれませんでした。兄弟の一人からは「何があっても働かせる。金を稼いでるやつが一番偉いんだ」とこちらからの言葉を無視。一方的に言い放ちました。
人とはそういうものです。理解できないものには一種の固定概念、「こうあるべきだ、こういうものだ」という考えを持つ。悲しいですがそういうものなのです。
5. 発達障害に関する補助、サポート
発達障害に関わらず、こういった精神的な障害には保険やそれに付随する補助があります。
一例としてはデイサービスというもの。簡単に言えば「生活や環境に慣れるために訓練をする場所」と思っていただければよろしいかと思います。
そこでは同じような障害を持つ方が集い、互いの特徴を話して自分、いや自分の障害を理解していこうという努力をしています。
「カタチ」こそ見えませんが、本人たちにとっては大きな一歩なのです。
どうかご理解してほしい。
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