他の方も言ってますが、本当にこういう敵役にもドラマがあるのがとてもいいです!シュラム達の様に彼らにも色んな人生があったんだ、というのがとても伝わってきます。
作者からの返信
狼煙さん、応援コメントありがとうございます!
お褒めに預かり光栄です。そう言って頂けると大変励みになります!
エリスについてはゼーロータイに寝返った理由をいままで語らずに来たので、ここにきて一気に背景を語る形になりました。
戦う動機が明かされないまま退場してしまうのは可哀想だな…という思いに加えて、せっかく過去話を考えたのだからぜひ皆さんに読んでいただきたい!ということで回想エピソードを挿入しました。
エリスは私もお気に入りのキャラなので、単純に倒されるだけの悪役にはしたくなかったという贔屓目も若干あります。(笑)
第四章もいよいよラストに近づいて参りますので、今後ともよろしくお願い致します!
殺し屋達もそうでしたが、やられ役にもきちんと背景やエピソードが設定されているのが凄いです。物語に深みを与えます。
それにしてもマリウスといい、騎士の女性と親しくなった人間の男は早死するというジンクスでもあるのでしょうか(笑)
ヴィサリオンは……アレクシオス一筋(笑)だから大丈夫かな?
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
そう言って頂けると書き手冥利に尽きる思いがします。
バトルシーンの途中で回想を挟んで大丈夫かな? とちょっとだけ不安だったのですが、ホッと安堵しております。(笑)
昔からキャラクターの背景設定を考えるのが好きなので、この手の話は私自身かなり楽しんで書いています。
架空のキャラとはいえ、彼らにもそれぞれ歩んできた人生があり、それが現在(本編)の動機や行動原理、さらには台詞の一言一言にも繋がっている…と言うとなんだか理屈っぽい感じですが、芯になる部分はしっかり作ったほうが動かしやすいのは確かですね。
いつだったか荒木飛呂彦先生が執筆にあたってキャラクターの履歴書?を作っているというような話をされていて、たぶんその影響もあるのではないかなと思います。
仰る通り、たしかに悲しい結末に終わってしまう傾向はありますね。
マリウスは父親というか年の離れた兄というか、あくまで保護者としてオルフェウスに接していましたが、今回は男女の恋愛ということでエリスの悲しみもまた違ったベクトルで深かったのではないかなあと思います。
ただ、騎士は人間と違って歳も取らず、(殺されない限り)永遠に生きられるので、たとえ結ばれたとしてもいつかは別れなければならない運命ではあります。
寿命に限りのある人間を愛した時点で遅かれ早かれ…と言っては身も蓋もありませんが、人間と同じ心を持つがゆえの悲劇ですね。
それはアレクシオスとヴィサリオンもいずれ直面する問題でもあり、いつか本編で書くことになると思います。(いつになるかは分かりませんが…汗)
編集済
良いですね。ソノ正義を疑え。本当に、ソレが、あなたの正義ですか。
良い寓話です。ここから何を選ぶのか、その先をどうしたいのか。迷う。その時に、友人や仲間達が居たら、また違う未来を選べたかも知れないですね。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
第四章も第三章に続いて敵側の描写に力を入れてみました。
ゼーロータイ側の騎士たちが国を裏切って反乱軍に加わった背景と申しますか、彼らがそのようなハイリスクな行動に出るだけの理由はあるだろう…ということで、エリスの場合は過去に起こった悲しい出来事がきっかけだったんですね。
彼女も愛する人を手にかけてしまうまでは自分がしていることは正義だと信じていたはずです。言うなれば彼女を支えていたアイデンティティが崩れ去ってしまった訳で、善悪の基準を見失ってしまった彼女は憎しみのままに復讐に走るしかなかったのです…。
エリスはイセリアとの戦いの中で命を落としてしまいましたが、ある意味彼女にとっては救いだったのかもしれない…と、書き手としては思います。