第41話 冬来たりなば…

 風は昼を過ぎたころから強くなった。

 連日のように吹きすさぶ山おろしは、この数日でいっそう激しさを増している。

 骨の芯まで凍てつくような寒風は、帝都イストザントの冬の風物詩だった。

 厳しい自然との戦いは、この街が建設された時から背負いつづけている宿命でもある。

 よく目を凝らせば、透明な風のなかに時折白いものが混じっているのに気づく。

 嶮岨な天嶺をそびやかす山々から飛ばされてきた風花か、あるいは雪が風に踊っているのか。

 もし後者であるとすれば厄介だ。

 一昨日大雪に見舞われたばかりの帝都は、ふたたび白く染め上げられるだろう。

 帝都盆地に降る雪は、あまり水分を含んでいないために羽毛のように軽い。それは標高が高く、大気が乾燥した地域ならではの特色だった。

 だが、たとえ雪の一つひとつは軽くても、それが堆積すれば話は別だ。

 積み重なった雪はそれ自体の重みで潰れ、あるいは地表の水分を吸い込んで、結局はずっしりと重い雪塊へと変わる。

 言うまでもなく雪かきと雪下ろしは重労働である。冬だというのに衣服は汗でぐっしょりと濡れ、大の男でも音を上げるほどだ。

 それでも、この街に住む人々がさほど苦にしている様子もないのは、たんに毎年同じことを繰り返しているからだ。

 もし全く雪が積もらない年があったなら、彼らは不安を感じるにちがいない。

 毎年同じように季節が巡り、変わらない日常がどこまでも続いてゆく――

 それは願望というより、ほとんど信仰に近い。

 長く続いた太平の世にあって、帝都の人々は変化のない日々に至上の価値を見出すようになっていた。

 変わらない一日、変わらない一月ひとつき、変わらない一年……

 そんな願いを裏書きしてくれるものであれば、過酷な降雪さえも待望するのが人間というものだ。

 そのため、生粋の京師みやこっ子と称してはばからない帝都の住民たちは、先を競って除雪に励むのだった。

 もし彼らの前でうっかり不平不満を漏らそうものなら、無粋な新参者の烙印を押されかねない。

 とはいえ――何事にも例外はつきものだ。


 帝都の西部、官庁街の片隅にぽつねんと建つ一軒の家屋。

 当世の流行りにまるっきり逆行するような外観が目を引く。周辺の建物と比べてもあきらかに浮いているのは、建設された年代をはっきりと異にしているためだ。

 実際、元の色が分からないほど変色した壁を皮切りに、建物の至るところに歴史を物語る年輪が刻まれている。

 それは強い風が吹けばあっけなくバラバラになってしまいそうな、ひどく古ぼけたあばら家だった。

 一方、道路を挟んだ斜向いの土地に目を向ければ、白亜の巨大建造物が堂々たる威容を誇示している。

 官庁街のなかでも一頭地を抜く存在感を漂わせるその建物は、帝都の防衛を司る中央軍の総司令部だ。

 ファサードには古帝国様式の意匠がちりばめられ、とかく武張りがちな軍関連の施設には珍しく、見る者に典雅な印象すら与える。

 とくに純白に近い石材だけを選り抜いて築かれたという外壁は、雪の白さに埋没するどころか、雪中でいっそう輝きを増しているかのようだった。

 何もかもが対照的な二つの建物だが、どちらも『帝国』に属する官庁であることには違いない。

 騎士庁ストラテギオン――

 組織の規模は中央軍とは比べ物にならないほど小さく、予算も少ない。取るに足らない小官庁そのものだ。

 そんな彼らが中央軍をはるかに凌駕する戦力を有していることを知っているのは、帝都でもほんのひと握りの人間だけだった。

 と、屋根の上からどさりと一塊の雪が落ちた。

 むろん、ボロ家の方だ。

 「なんであたしがこんなことしなきゃいけないのよ!!」

 雪塊を追いかけるように、苛立った声が屋根の上から落ちてくる。

 ほとんど自暴自棄になりながら叫んだのは、栗色の髪の少女だ。

 手には丁字型の除雪具を携えている。

 「いっそ雪の重みで潰れちゃえばいいのよ、こんなボロ家!!」

 ぶつくさと呟きつつ、手にした除雪具をまるで長槍のように振るっては雪をかき落としていく。

 それは実に鮮やかな手際だった。

 屋根全体に厚く積もっていた雪も、いつの間にか三分の一ほどを残してすっかり取り除かれている。

 とはいえ、何事も度を越せば不自然さが先に立つ。

 雪かきに熟達した大の男でも、ここまで素早い除雪を行うことは不可能だ。

 まして十五、六の娘となればなおさらだった。

 「寒いし、面倒くさいし、っとにもう! あたしだけこんな目に遭うなんて信じらんない!!」

 少女――イセリアは、灰色の空に向かって吠える。

 曇天をたゆたう雲が答えるはずもなく、抗議の声は北風にむなしく呑まれていった。

 

 事の発端は今朝――

 いつものように朝食を買いに出ると称して出かけたイセリアは、今日に限って遠く離れた市場に足を伸ばしていた。

 むろん道に迷った訳ではない。

 朝市を覗くために遅刻を承知で遠出したのだった。

 市場にはゆうに三百を超す店が立ち並び、その間隙を縫うようにして買い物客が忙しなく行き交っている。

 帝都の混雑はいつものことだが、それにしても尋常の混み合いではない。

 これほど人がごった返しているのは、帝都の住民だけでなく、珍しい品物を買い求めにやってきた交易商人とその家族が集っているためだ。

 わざわざ西方から船を出して品物を買い付けに来る商人も少なくない。

 東方最大の市場は、世界最大の市場でもあるのだ。

 もっとも、イセリアはそんなことは知る由もなければ興味もない。

 少女の目は店頭に並んだ品々に注がれている。

 見たこともない宝石がはめ込まれた装飾品アクセサリー

 色とりどりの生地から作られたきらびやかな衣装。

 そして、どこからともなく漂ってくる芳しく甘やかな香り――

 店の軒先でもうもうと湯気を立ち上らせているのは、さまざまな地方の名物料理だった。

 市場に常設されている飲食店は五十あまり。出店を加えればその数はさらに増える。その様子は、まるで通りそのものがひとつの巨大な厨房と化したかのよう。

 絶え間なく飛び込んでくる刺激は、視覚と嗅覚だけではない。

 雑踏を進むうちに、どこからか軽妙な音楽が流れてきた。

 旅芸人の一座が奏でる胡琴と笛の音だ。

 弾むように陽気な旋律メロディのなかに、ときおり物悲しげな詩情が顔をのぞかせる。長い遍歴の旅のなかで培われた郷愁が音楽に表れている。

 見るものも聞くものも、すべてが真新しい感動に満ちている。

 はじめて都会に出てきた少女にとって、そのすべてがこの上なく魅力的なものに感じられた。

 すっかり満喫して市場を後にした時には、時刻はすでに昼近くになっていた。

 (ま、いいか――)

 イセリアは悪びれる素振りもなく、上機嫌で詰め所への道を戻っていった。

 両手には買い込んだ荷物が山を作っている。

 とても少女の腕力で保持できる量ではないが、イセリアの足取りはあくまで軽い。

 (みんな仕事熱心だし、あたしがいなくたって何とかなるでしょ)

 道すがら、イセリアの脳裏にはとりとめない考えが浮かんでは消えていく。

 自分はやるべきことはやっている。戦うことが騎士の仕事だ。

 つい先日も帝都で人さらいを働いていた連中と激戦を繰り広げ、その根城を壊滅させたではないか。

 国家を脅かす敵と戦う――それが騎士の本分だ。

 各省庁から送られてきた書類の正誤を確認するなど、本来であれば騎士がやる仕事ではない。

 (アレクシオスだって、本当はそう思ってるくせに……)

 詰め所の一室で仕事に打ち込んでいるであろう黒髪の少年の横顔がよぎった。

 その傍らには、線の細い青年と、亜麻色の髪の少女がいるはずだ。

 そこまで思い至ったところで、イセリアはぶんぶんと激しく頭を振った。

 (なによ、これじゃまるで――)

 自分ひとりだけが仲間はずれにされている。

 胸にこみ上がった疎外感を自覚して、イセリアは言葉にならない苛立ちと恥ずかしさを覚えた。

 つい先ほどまで鼻で笑っていた普段の仕事が、突然価値のある行為のように思えてくる。

 一旦そのように思い込んでしまえば、足取りも自然と早くなるものだ。

 詰め所に帰り着いたイセリアは、まず遠目に室内の様子を伺った。

 外から見るかぎり、詰め所には別段変わった様子もない。

 三人はいつも書類仕事を行っている一室に固まっているのだろう。

 しめたとばかりに、イセリアは忍び足で裏口に回り込む。

 ほとんど午前中いっぱいに及んだ大遅刻。そのうえ両手いっぱいに抱えた荷物を見られるのは、いかにもばつが悪い。

 荷物は適当な空き部屋にでも押し込んでおけば、そうそう気づかれることはないはずだ。

 幸い、裏口を抜けてすぐにうってつけの小部屋がある。

 かつては使用人部屋として使われていたようだが、今となっては使う者もいない。

 (ちょっとカビ臭いけど、我慢我慢――)

 音を立てないように扉を開き、小部屋に荷物を入れると、何食わぬ顔で仕事場に向かう。

 そして、おそるおそる扉に手をかけると、

 「ただいま! ごめんごめん、あたしったら道に迷っちゃって……」

 努めて明るい声で言ったのは、サボったことを悟られないためだ。少しでも反省している素振りを見せれば、かえって怪しまれる。

 返事はなかった。

 部屋のなかにはアレクシオスとヴィサリオン、オルフェウスが揃っている。

 三人ともが部屋の片隅で顔を突き合わせているのだった。

 異様と言えばあまりに異様なその光景に、イセリアは胡乱げな視線を送る。

 「……あんたたち、なにやってんのよ」

 「イセリアか。おまえの方こそ、こんな時間まで何をしていた?」

 アレクシオスは振り向きつつ、呆れたように言った。

 「道に迷ったって言ってるでしょ!! この街、入り組んでて迷路みたいなんだから仕方ないじゃない」

 イセリアは唇を尖らせる。

 「だから一人であまり遠くに行くなと言っただろうが」

 「そんなことより、何を話してたのか教えてくれてもいいんじゃない?」

 「……それは私から説明しましょう」

 遮るように言葉を発したのはヴィサリオンだ。

 「実は、つい先ほど元老院の使者が訪ねてきまして。今日中に出頭するようにとお達しがあったのです」

 「出頭? なんで? あたしたち何かした?」

 「さあ……詳しいことは出頭してから説明するとのことでした。たぶん、ここでは言えない事情でもあるのでしょう」

 苦笑しつつ言うヴィサリオンだが、内心ではよほどの重要事と推測しているらしい。女性と見紛うような優婉な面差しにも、今日はどこか緊張の色がある。

 「ねえ、それってもしかしてあたしも行かなきゃいけないの?」

 「少なくとも私は責任者として出向かねばなりませんが、あなたたちは残っても構いませんよ」

 「それじゃ、あたしは残ろうかなぁ……なんて」

 言いつつ、イセリアはアレクシオスをちらと一瞥する。

 留守番は二人きりになれる絶好の機会だ。

 先手を打ってここに残ると言い出せば、あとはアレクシオスを引き止めればいい。

 目の前の頼りなさげな優男と、相変わらずぼんやりと佇む金髪の少女さえどこかに行ってくれさえすれば、イセリアの目論見は成功する。

 「本当に残るつもりか? イセリア」

 「あたしはべつに構わないわ。ねえ、せっかくだしアレクシオスも一緒に――」

 イセリアが言い終わる前に、アレクシオスはさっと踵を返していた。

 「そういうことなら、留守番はおまえに任せた。しっかり戸締まりするんだぞ。帝都はなにかと物騒だからな」

 「え……ちょっ、なによそれ!? だいたい、なんでもう話がまとまってるのよ!!」

 「何を勘違いしているか知らんが、おれは最初からヴィサリオンと一緒に行くつもりだ。オルフェウス一人だけをここに残していくのは心配だったが、おまえがいるなら安心して出かけられる」

 オルフェウスは例によって無表情を保ったまま、こくりと頷く。

 「冗談じゃないわ! なんであんたと残らなきゃいけないわけ!?」

 イセリアはオルフェウスを横目で睨む。

 「こんな狭い所であんたとずっと一緒にいるくらいなら、一人の方がマシよ!!」

 そしてオルフェウスの肩を掴むと、突き放すように押し出した。

 オルフェウスは勢いのまま数歩進み、アレクシオスにぶつかる直前で立ち止まった。

 二人が一緒にいるのは、イセリアにとっては当然面白くない。

 それでも、オルフェウスと二人で詰め所に残るくらいなら、一人で留守番をしているほうがずっと気楽だ。

 とはいえ、以前のように一方的にオルフェウスを嫌悪している訳ではない。

 嫌っているならむしろ楽だった。最初からいないものとして相手の存在をまるきり無視すればいい。

 それが出来ないからこそ、二人きりでいることになんともいえない居心地の悪さを感じるのだった。

 あの日以来、イセリアは自分のなかで何かが変わったことを否応なく思い知らされる。一人で市場に出かけたのも、オルフェウスを意識せずに済む場所に行きたかったからだ。

 「では頼みましたよ、イセリア」

 「はいはい――あんたたちだけでさっさと行ってきたらいいじゃない」

 三人が部屋を出ていったあと、しばらくしてアレクシオスだけが戻ってきた。

 淡い期待に胸踊らせるイセリアだったが、少年の口をついて出た言葉は、およそロマンチックとはほど遠いものだった。

「ついでに屋根の雪かきも頼んだぞ。本当はおれが暇を見てやるつもりだったが、今日は大遅刻だったからな。――これで帳消しだ」


 「……どうなってんのよ、まったく!」

 舞い落ちる白いものは、時間が経つにつれてはっきりと雪に変わっていった。

 例によってさらさらとした軽い粉雪。

 屋根に触れたそばから消えていく儚さも今のうちだけだ。

 雪に悪気はないにせよ、降られる側にとってはただただ迷惑な話でしかない。

 「片付けた途端にまた降ってくるなんてありえないわ! 誰よ、こんな山奥に街なんか作ったの!!」

 イセリアは憤懣やるかたない様子で除雪具を構えると、屋根の端に残った最後の雪塊を思いきり押し出した。

 ところどころ凍りついていたということもあり、雪といえどもかなりの質量がある。

 どさどさと大きな音を立てて雪が落下したのは、詰め所の玄関の前だった。

 「――おい」

 ふいに軒下から呼びかけられ、イセリアは背筋を硬直させる。

 聞き覚えのない男の声だ。

 「誰か知らんが、雪を落とすなら下をよく見てからにするんだな」

 身を乗り出して軒下を覗き込むと、声の主と目があった。

 長身の西方人の男である。

 つばの大きな帽子をかぶっているため顔はよく見えないが、声は若い。おそらくまだ三十路にはなっていないだろう。

 肩にひっかけたやたらに袖の長い外套は、女物を仕立て直したものだ。

 帝都でもガラの悪い連中のあいだで流行っているらしく、市場でやくざ者と思しき一団が同じような格好でたむろしていたのを覚えている。

 夜の花柳街ならともかく、質実剛健を地で行くような官庁街にはおよそ似つかわしくない風体であった。

 「……誰、あんた?」

 「誰でもいいが、危うく雪の下敷きになって死ぬところだったぞ」

 「そんなところにいるほうが悪いのよ!」

 言うが早いか、イセリアは屋根の縁からひょいと飛んでみせた。

 さほど大きくない建物だが、屋根から地面まではざっと三メートルほどはある。

 イセリアはちょっとした段差を飛ぶみたいに、躊躇もなく飛び降りたのだった。

 青年は青年で、そのような離れ業を目の当たりにしてもさして驚いた風でもない。

 「それで、いったい何の用? 押し売りだったらお断りよ」

 「ここにヴィサリオンという者はいるか?」

 「あいにくだけど今出かけてるとこ。いつ戻ってくるか分からないわ」

 「では、アレクシオスとオルフェウスは?」

 「その二人も一緒に出かけてったわ。ここにいるのはあたし一人だけ。アテが外れて残念だったわね」

 青年はしばし思案していたようだが、やがて合点が行ったというように手を打つと、

 「なるほど――ならば、お前がイセリアか」

 帽子のつばを軽く持ち上げつつ、にっと相好を崩してみせる。鳶色の双眸と白い歯がやけに印象的な笑顔だった。

 「待ちなさいよ。あんた、なんであたしの名前を……?」

 「さて、立ち話はこの辺りにしておくとしよう。雪も降ってきたことでもあるしな」

 「はぐらかしてんじゃないわよ!」

 言う間にも、青年は玄関に向かって歩を進める。

 イセリアは除雪具を手に番兵よろしく立ちふさがるが、青年は足を止めるでもなく、呵々と笑声を上げる。

 「俺は誓って怪しい者ではない――ここの者とは顔見知りだ。追い返せばきっと後悔するぞ。それでも構わないか?」

 「そういう態度が怪しいって言ってんの!」

 「ふむ……ならば、どうすれば信じてもらえるのかな」

 「せめて名前くらい名乗ったらどう? まさか、教えられないなんて言わないでしょうね?」

 「そうだな――エミリオとでもしておくか」

 「しておく……って、その言い方、なんか引っかかるんだけど?」

 「俺にとっては愛着のある名前だ。望みどおり名乗ったのだから、そろそろ上げてくれないか。外は寒くてかなわん」

 腑に落ちない様子のイセリアをよそに、青年――エミリオはすでに玄関の扉に手をかけている。

 イセリアは制止すべきか逡巡した末、そのまま詰め所に上げることを選んだ。

 青年の目的が何であれ、イセリアがいる以上迂闊な真似は出来ないはずだ。

 騎士の力をもってすれば、人一人を制圧するなど赤子の手をひねるよりもたやすい。

 あるいは、本当に大事な客という可能性もある。すげなく追い返して後で責められるのも面白くない。

 ふと空を見上げれば、雪は本降りになっている。

 白いため息の尾を引いて、イセリアは青年の背を追った。

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