第13話 狂宴の果て

 朦朧とかすむ視界のなかで、ただ紅い軌跡だけが鮮明だった。

 それを追うのを諦めてしまえば、あるいは楽になるのだろう。この瞬間も肉体と精神を苛む苦痛も消え失せるはずだ。

 だが、それを選ぶ訳にはいかなかった。

 戦い続けねばならない――生命があるかぎり、逃げることは許されない。

 いまアレクシオスを立たせているのは、そんな悲痛な意志にほかならなかった。


 騎士同士の戦いは、すでに終局に差し掛かっている。

 観客たちの目には、やや押され気味ではあるものの、アレクシオスもなかなか善戦しているように映ったかもしれない。

 もっとも、あくまで常人の目にはそう見えるというだけのことだ。騎士ならぬ者が認識できるのは、戦いのほんの一部にすぎない。

 それは、戦いと呼ぶにはあまりに一方的すぎた。

 先ほどからアレクシオスは反撃らしい反撃も出来ず、ひたすらオルフェウスの攻撃に晒され続けている。

 先ほどの突撃の成功はあくまで僥倖にすぎなかったのか、もはや打つ手もない状況であった。


 アレクシオスの腕を覆う装甲には、奇妙な傷跡が幾筋も刻まれている。

 あるものは肉眼で視認出来ないほど細いかとおもえば、あるものは焼きごてを押し付けたみたいにざっくりと表層部をえぐり取っている。

 一見するかぎり、一つとして同じ傷はないようだった。

 幾度も攻撃を受けているにもかかわらず、アレクシオスはオルフェウスの動きに追従できずにいる。

 ほんの一瞬前まで見えていた姿が突如として消え失せ、ふたたび視界に現れた時には、すでに攻撃を終えている。攻撃を受ける側にとっては、何が起こったのかも分からないまま一方的になぶりものにされているに等しい。

 オルフェウスがその気になれば、アレクシオスはすでにこの世から塵も残さず消滅しているはずだった。


(奴は手加減をしている――)


 ここまでの戦いを通じて、アレクシオスの予感は確信へと変わりつつある。

 オルフェウスは本気で戦っていない。致命傷を与えないよう、細心の注意を払って攻撃を絞っている。

 長く苦痛を与え、愉しむために――少なくともアレクシオスにはそうとしか思えなかった。

 攻撃がひとまず中断されたところで、アレクシオスはオルフェウスをみる。

 どれほど見つめたところで、無機質な顔貌からは何の感情も読み取れそうにない。

 アレクシオスが先ほどつけたばかりの頬の傷もすっかり消え失せている。戎装騎士の再生能力なら当然だが、絶望はいや増すばかりだった。


「なぜ本気で戦わない!」


 予期せぬ問いかけを投げられたオルフェウスは、その場で足を止めた。

 アレクシオスとの距離はわずかに三歩ほど。互いに手を伸ばせば届く距離だった。


「……どうしてそう思うの?」

「とぼけるな。本気で戦っているなら、この程度で済むはずがない。そうだろう?」


 手加減という言葉の意味もよく分かっていない様子のオルフェウスに、アレクシオスはなおも吠え立てる。

 もっとも、オルフェウスにしてみれば問われたところで律儀に答える義務があるわけでもない。

 適当にはぐらかすなり、あるいは無視を決め込むという手もある。強者にはどのような選択肢も与えられているのだ。

 それだけに、オルフェウスが真摯に向き合う素振りを見せたのはアレクシオスにとっても意外だった。


「ただ、考えていただけ――」

「何をだ?」

「どうすれば諦めてくれるか……ずっと」


 その言葉の意味を理解した瞬間、アレクシオスは血が沸騰するような感覚を覚えた。

 戎装騎士には煮えたぎる血もはらわたもない。怒りがそのような錯覚を引き起こすのだ。


「潔く負けを認めろとでも言うつもりか。勝てない戦いを続けるより、その方が利口だと――」

「……」

「それが本心なら、望むところだ」


 ほとんど血を吐くみたいな声だった。

 アレクシオスはそのまま十メートルばかり後方に飛び退る。

 着地と同時に足元で砂塵が巻き上げられ、大気が激しく渦を巻く。

 両脚の吸入口から取り込まれた酸素が限界まで圧縮され、噴出の時を待ちわびているのだ。


(……これは、賭けだ)


 悪手であることは承知の上だ。

 一度目の突撃が成功したのが偶然であることも分かっている。

 奇襲とは本質的に一度かぎりの行為であり、手の内を明かしてしまえば二度目はない。同じ相手であればなおさらだ。

 だが、ここに至ってもはや成否は二の次だった。


(たとえ勝てなくても、奴に一矢報いてみせる――)


 アレクシオスを衝き動かすのは執念であり、意地だった。

 闘技場に足を踏み入れてからいままで、アレクシオスはオルフェウスに翻弄されつづけている。

 最初に敗北を持ちかけられたかと思えば、戦いが始まってからはほとんど一方的に痛めつけられ、挙句に相手を侮りきったようなあの言葉だ。

 たとえ嘲弄する意図がなかったとしても、もう遅い。


「――――」


 オルフェウスが何事かを口にしようとしたその瞬間、アレクシオスの身体は凄まじい速度で飛び出していた。

 跳躍と言うには、その高度はあまりに低い。

 両脚の推進器を全開し、黒騎士は地面すれすれの超低空を駆け抜けていく。

 本来であれば上昇に用いられる推力はすべて水平方向に振り向けられ、爆発的な加速力をもたらす。

 加速に入ったアレクシオスの挙動は、先ほど破れかぶれの突撃を仕掛けた時とはあきらかに異なっている。


(もらった!)


 オルフェウスは、依然としてアレクシオスの視界に留まり続けている。この距離に迫ってなお姿を消していないなら、攻撃が命中する可能性は十分にあった。

 あのとき――。

 まぐれ当たりのかすり傷にすぎなかったとはいえ、槍牙の一撃はたしかにオルフェウスの身体に損傷を与えたのだ。

 アレクシオスは全神経を前方に集中させる。狙いは胸部だ。

 人間と同様、戎装騎士にとっても胸は急所だ。身体の中心部であり、重要な器官が集中している。

 そこに槍牙の一撃を打ち込まれたなら、いかに最強の騎士といえどもひとたまりもないはずであった。

 

***


 アレクシオスがみずからの置かれた状況を理解したのは、すべてが終わった後だった。

 気づいたときには、黒騎士は舞台の上に膝を突いていた。

 両手足の鈍い痛みと、ほんの数秒とはいえ時間を切り取られたような奇妙な感覚だけがある。

 背後を見れば、舞台の上には数メートルに渡って轍のような痕跡が刻まれている。

 おそるおそる傍らに目を向ければ、真紅の騎士がぴたりと寄り添っている。


 あの瞬間――。

 遅れて加速に入ったオルフェウスは、アレクシオスの身体に取りつき、ともに地面に激突することで突撃を阻止したのだった。

 アレクシオスは振り払おうと試みるが、思いのほか強い力で抑え込まれる。

 やがて両腕に痛みとも熱ともつかない感覚が生じると、槍牙は半ばから消え失せていた。

 ”破断の掌”が作動したのだ。

 もはや武器として用をなさなくなった槍牙を前腕に収容し、アレクシオスは悄然とオルフェウスに目を向ける。

 赤と黒の戎装騎士は、これまでにないほど近い距離で対峙している。

 どちらも異形の身体でさえなければ、それは睦まじく手を取り合う男女のようでもあった。


「……なんのつもりだ」

「こうするのが一番いいと思ったから――」


 オルフェウスはそれ以上何も言わなかった。

 どのような言葉を用いても、少年を納得させることは出来ないだろう。

 沈黙。それが少女の選んだ答えだった。


「……おまえにおれの気持ちなど分かるはずがない。情けをかけられるくらいなら、ひと思いにトドメを刺された方がよかった。なぜそうしなかった?」


 アレクシオスの声は震えていた。

 試合開始からこれまでのオルフェウスの行動は、いずれもアレクシオスにとって不可解なものだった。

 恐るべき速度で翻弄したかと思えば、一向に致命傷を与えようとはしない。

 いま振り返ってみれば、オルフェウスの行動にはひとつの共通点を見出すことができる。


「……本当はあなたを勝たせてあげたかった」


 オルフェウスはぽつりと呟いた。


「私には戦う理由がない。勝ちたいとも思わない。でも、あなたは違う。戦う理由がある。誰かのために戦っているなら、その手伝いがしたかった」

「おまえ、何を……」

「でも、あなたは私と戦うことを望んだ。……戦っているあいだ、ずっと考えてたよ。どうすれば諦めてくれるのか――」


 一切の感情を欠いた抑揚のない声。

 冷たい声で紡がれる一言一言が、アレクシオスの胸をどうしようもなく締めつけてくる。


 オルフェウスは格下の相手を侮っていたのではなかった。

 まして獲物をいたぶり、戦いを楽しんでいたなどとは、見当違いもはなはだしい。

 腕だけに攻撃を集中させたのは、戦闘能力を奪うため――。

 最大の武器である槍牙を封じられれば、もはや戦いを続けることはできなくなる。それはアレクシオス自身が誰よりよく分かっていた。


 アレクシオスは、ふとおのれの身体に視線を巡らせる。

 数えきれないほど攻撃を受けたにもかかわらず、腕以外の部位には目立った傷もない。相手を極力傷つけまいとする心遣いがなければ、決してこうはならないはずだった。


「もっと上手に出来ればよかった――ごめんなさい」

「……もういい。何も言うな」


 遮ったのは、アレクシオスの精一杯の意地だ。

 戦いなど、最初から成立していなかった。

 二人の騎士が演じたのは、どこまでも不器用な対話だった。

 気負いから空回りする少年と、感情を伝える術をしらない寡黙な少女の、ぎこちない意思疎通。


 アレクシオスは武装を失った両腕をだらりと垂らし、その場に膝を突いた。

 胸の奥底からこみ上げてくるのは、未だかつて味わったことのない感情だ。敗北の苦さと、ひと握りのあたたかさが入り混じる。

 強靭な肉体と超常の能力を持って生まれた戎装騎士も、心の機微は人間となんら変わるところがない。


 二人の騎士は、どちらともなく戎装を解いていた。

 異形の騎士の戦いは終わった。勝敗は誰の目にも明らかであった。


「勝者――騎士オルフェウス!」


 司会者の絶叫に追従するように、観客から一斉に歓声が上がる。

 決着に至る事情など、むろん観客たちは知る由もない。

 かれらの目にはオルフェウスが下馬評通りの圧勝を収めたとしか映らなかったはずだ。

 残酷な結末を期待していた者は釈然としない様子だったが、会場を包む歓声を前に多少の不満はかき消されたのだった。


「いやはや、みごとな戦いだった」


 パンパンと乾いた音が頭上から降り注いだ。

 わざとらしく手を打ち鳴らしつつ、パトリキウスは特等席のテラスから闘技場を見下ろしている。

 その姿を認めた途端、観客たちは示し合わせたように口をつぐむ。騒がしかった会場が水を打ったように静まり返る。


「楽しませてくれた礼じゃ。勝利したオルフェウスには、約束通り望む褒美を与えよう」


 人の姿に戻った二人の騎士を見下ろしながら、パトリキウスはさも得意げに言い放つ。

 パトリキウスにとって、すべては予定調和であった。オルフェウスが勝つことなど、戦いが始まるまえから分かりきっていたのだ。


「さあ、美しくも勇壮なる騎士よ。願いを申してみよ。遠慮はいらぬぞ?」


 分厚い口唇を歪めて醜悪な笑みをつくるパトリキウスに、オルフェウスは真紅の瞳を向ける。


「……本当に?」

「もちろんだ。儂はできぬ約束はせん」


 場内の注目を一身に浴びていることを自覚してか、パトリキウスは普段以上に自信にあふれた口ぶりで答えてみせる。


「それなら――」


 オルフェウスはわずかも逡巡することなく、


「この人の願いを叶えてあげて」


 いまだ立ち上がれずにいるアレクシオスを指差し、はっきりとそう口にした。


「何を言い出すかと思えば、愚かなことを。勝者が敗者の願いを叶えてやるなど、聞いたこともない!」


 さしものパトリキウスも狼狽を隠せない。

 オルフェウスを感情のない操り人形と思っていたパトリキウスにとって、その答えはまったく想定外のものだった。


「あのとき、どんな願いでも叶えてくれると言った。だから――」

「たしかにそう言った……だが……」


 パトリキウスはそれ以上言葉を継ぐことが出来なかった。

 戦いを終えた騎士たちに代わって、いまや観客の注目はかれに集まっている。ここで下手を打てば、今まで築き上げてきた名声にも傷がつきかねない。

 勝者には喝采と報酬を――。

 それが古帝国時代からの闘技場の慣わしであり、主催者が示すべき徳目でもあった。

 意図せず訪れた緊張の中で、パトリキウスは脂汗がとめどなく噴き出すのをはっきりと自覚した。衣が重さを増したように感じるのは、あながち錯覚でもあるまい。


「いいや――やはり、だめだ」


 動揺を外に漏らすまいと、パトリキウスは努めて威厳ある声で言った。


「そんな要求は認められん。勝者が敗れた者の希望を叶えてやったのでは、試合の意味がないではないか。それはへの侮辱というものだ」


 パトリキウスはほとんど吐き捨てるように言った。


「さあ言え、オルフェウス。それ以外の願いであれば何であろうとかまわん!」


 どよもす観客をよそに、パトリキウスはあくまで傲慢に言いのけた。

 その態度は、狼狽を通り越して完全に居直ったと言うべきだろう。

 州の最高権力者である自分が、貴様ら化け物との約束を律儀に守る必要がどこにある――そう口にしたいのを必死にこらえているようでもあった。


「賢明なご判断ですわ、閣下。奴らには身のほどを教えてやらねばなりません」


 カミラは聞こえよがしに呟いてみせる。

 長年パトリキウスに仕えているカミラにとって、主人の内心を代弁する程度は造作もない。


「……オルフェウス、もういい」


 膝を突いたまま、アレクシオスは絞り出すように言った。


「おれのためにしているのなら、もう充分だ。元々おまえには関係ないことだ。だから、もう……」


 血が滲むような言葉であった。顔は俯いて見えないが、その声にはどうすることもできない悔しさが満ち満ちている。

 オルフェウスはしかし、どちらの言葉にも答えなかった。

 ただ、澄みきった真紅の双眸でパトリキウスを見据えるだけだ。

 一点の曇りもない視線を浴びるうちに、パトリキウスの全身を得体のしれない悪寒が駆け抜けていった。

 魔眼に魅入られた心地とは、あるいはこのようであろうか。

 パトリキウスの脳裡で、これまでの試合でオルフェウスが見せた恐るべき異能の数々があざやかに蘇る。

 もはやオルフェウスは意のままに操られる傀儡ではない。何より恐ろしいのは、誰もその力を制御する術を持たないことであった。


「なんだ、その目は? つまらぬことを考えるでないぞ……人質の生殺与奪は儂が握っておるのだからな」


 人質はあくまでアレクシオスを従わせるためのものだ。

 間接的に解放を求めたとはいえ、オルフェウスに対してどれほどの効果が見込めるかは未知数だった。

 言い知れぬ恐怖に突き動かされて、太い体躯が後じさったその瞬間であった。


「――自分から約束しておきながら反故にするとは、ひどい話もあったものだ」


 よく通る若い男の声だった。

 降って湧いたようなその声に誘われて、観客の視線が会場の一点に凝集する。

 そこに立っていたのは、声の印象に違わぬ堂々たる偉丈夫だ。

 胸を反らせて立ち上がれば、ただでさえ長身の青年はひときわ大きく見える。


「州牧パトリキウス。一度口にした言葉を揺るがせにするとは、国家の重職にある者の振る舞いとも思えんな」


 観客の視線を全身に受けながら、青年はあくまで落ち着き払った様子で続ける。

 大勢の人間を向こうに回しての演説に慣れているのか、その言葉にはわずかな緊張の色もない。


「口を慎んでもらおう。たとえ客人でも、事と次第によっては容赦せぬぞ」

「これを見ても同じことが言えるか、パトリキウス」


 青年が言い終わるが早いか、その背後から新たな人影がふたつ湧いて出た。

 そのうち、小柄な一つはラフィカだ。

 もう一人は頭部をすっぽりと覆う布袋を被せられているため顔貌は知れないが、どうやら痩せぎすの男性のようであった。

 その姿を認めた途端、それまで州牧と青年のやり取りを怪訝な面持ちで見つめていたアレクシオスが大きく目を見開いた。


「いい手際だ、ラフィカ」

「若様――いいえ、殿下。間に合ってなによりでした」


 青年は満足そうに頷くと、もはやパトリキウスには目もくれず、


「騎士オルフェウス、そして騎士アレクシオス。そなたらの願いは、パトリキウスに代わって余が叶えてやろう」


 眼下で呆然と見つめている騎士たちにむかって呼びかけた。

 それに合わせるように、ラフィカが痩身の男の顔を隠していた布を取り払う。

 布の下から現れたのは、これまで受けた暴行によって多少憔悴してはいるものの、ヴィサリオンその人であった。


「ヴィサリオン! おまえ、よく……無事で……!!」

「……ご心配をおかけしましたね、アレクシオス」 


 感極まったように叫ぶアレクシオスに、ヴィサリオンはなんとか笑顔を作って応える。


「何者か知らんが、儂を虚仮にしてただで済むと思うな!」


 無人の野を行くがごとき青年の振る舞いに、パトリキウスは怒り心頭に発したようだった。

 それも無理からぬことだ。

 自分の庭も同然の闘技場、しかも大勢の客人の見ている前で面子を潰されたのである。

 その怒りの凄まじさたるや、青年を生きたまま八つ裂きにしても飽き足らないほどであった。


「知らぬなら、教えてやろう」


 青年はラフィカとヴィサリオンにそれぞれ目配せをする。

 二人はその場で膝を折り、ともに跪拝の礼を取った。それは最上級の貴人に接する際の礼法だ。

 ここに至って、青年はようやく本来の姿に立ち返ったかのようであった。


「我が名はルシウス・アエミリウス・シグトゥス。――皇帝イグナティウス・アエミリウスが一子にして、『帝国』の次期皇位継承者である」

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